☆11代目!?☆
7
下に降りるとたくさんの料理がテーブルに並べられていた。
「みんな宿題終わったの?ちょうど準備も終わったところだからさっそく『リボーンくんおかえりなさい会』を始めようか!」
「やりぃ!もう腹ぺこぺこなのなー」
「私も!早く食べましょ」
5人で食べるとあっという間でテーブルに並べられた料理がどんどん無くなる。兄さんのイタリアでの話を聞きながら楽しい時間は過ぎていった。
そして早々に食べ終わり、また俺の部屋へ。
「これはお前達にイタリアからの土産だ。」
そう言って1人ずつ配られた包み。
アキちゃんには赤い髪飾り、山本にはイタリアの有名なチョコだった。
「素敵!ありがとう」
「うまそうだ!サンキュ!」
なのになんで俺だけ...
「なんで俺だけイタリア語教材『これで今日から君もイタリア人』なんだよ!!これ絶対イタリアで買ってないだろ!ここにメイドインJAPANって書いてるし!」
本の後ろを指さし兄さんに問い詰める。
「お前は次期ボンゴレのボスだし、イタリア語くらい話せるようにならないとな。お前の親父のツナだってイタリアに慣れるまでにはかなり苦労したし、時間がかかりすぎた。俺は二度同じ誤ちは繰り返さない。文句あるか?」
ジャキッと拳銃をこっちに向けてそう話した兄さん。だけど、
「だから!俺はボスになんかならないんだって!普通に結婚して平和に!ずっとこの並盛で生きていくの!イタリアにも行かない!」
兄さんはフッと小さく笑い、
「お前はそういうところも父親に似てるな。お前の親父も最後までボスになることは拒んでいたぞ」
「......え?」
確かに聞いた時はかなりビックリした。信じられなかった。父さんは温厚な性格で平和主義だしマフィアって感じじゃない。ましてやボスなんて...。母さんも学生時代の父さんと俺はすごく似ていているって言っていたな。似てるってことは俺みたいにダメダメだったってことかな?って勝手に思っているんだけど。
凄く優しい父さん。週に3回は連絡があって、帰ってきたら必ずどこかに遊びに連れていってくれる。なんかじいちゃんみたいになりたくないとか?前に兄さんが言ってたな。
だからこそ、最近連絡もなくて帰ってもこない。マフィアのボスについてだって結局父さんの口からは一言も聞いていないし、なんだかすごく遠くに感じる。母さんは父さんを信じてあげなさいって言うけど......。そんなの無理だよ。
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