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小説
2話 可愛いものは神
「ん…」

朝。
自然の不思議な匂いが鼻をくすぐる。
さわやかな朝だ。

「っていう夢を見た。」
「HA!!お前にゃ似合わねぇよ。」

ここは学校…BASARA学園。
その中にある2-Aだ。

「お前にはもっと似合わない」
「ひでぇっ」
「なんの話でござるかぁ?」

幸村がやってきた。

「政宗の悪口」
「Oh…本人の前で…」
「参加希望っ!」
「もう、やめてぇっ」

キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン

予鈴だ。

「席につけ、HRを始める」

ガタガタ…

生徒が自分の席へ戻る。

「おはよー、來香」
「はよ、佐助。
はよ、家康」
「あぁ、おはよう來香」

そして殆どたわいもないHRに終わり、2時間目にきた。

「2時間目は家庭科か、初めてだな」
「昨日はなかったですものね」

鶴姫が言う。

「…アレ?席バラバラ…」
「出席番号順だからですよ
來香ちゃんは15番ですよ」
「おぅ、ありがとう」

そういい、自分の班へ行くと…

「ガラ悪ぃ」

なんかもうただなるぬ雰囲気を…
関係ないが

「ちょっ、浮いてんの、それ!?」
「おぉ、如何にも」

まず班員はオレを含め、4人いる。
最初に話掛けた…というか驚いたのは包帯ぐるぐるの浮いてるやつ。

「黙れ、うるさい。」
「白髪にリーゼント…」
「白髪でもリーゼントどもないっ!!
貴様…斬滅してやるっ!」

2人目はこの斬滅wとか言った人

「ちょっと三成君、落ち着いてぇ」
「そーだそーだぁ
もっと言ってやれぇ」
「ぼぼ僕がぁっ!?」

3人目はこの小太りしてなんか頭に被ってるやつ…
うん、まともじゃねぇ

「おい、貴様誰だ」
「人に名前聞く前もってに名乗るのが礼儀ってもんでしょ」
「うぐっ、正論を…
私は石田三成だ。貴様は「ついでに2人も」
「我は大谷吉継だ、ヒヒヒヒヒ…」
「僕は小早川秀秋だよ、金吾でいいからね」
「よろしくな」

この班でまともなのは、金吾だけか…

「おい、貴様!私を無視するなど!!」

キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン

「どした、三成?授業だぞ?」
「ぅぬぅうう…」

まともではなくとも、からかいがいはあったw



ー昼休みー

「一緒に食べてもいい?」

いつも絶対に鍵がかかってる屋上。
生徒は鍵がかかっていることを知っている
だから誰も屋上で食べようなどとは思わない。
しかし、昼休みになるとその屋上は扉を開く。
ある忍者の手により…

「しかし興味本位で見に行くと呪われてしまう…
っていう噂が流れてたぞ」
「あははは…まじかよ…」

屋上。
この噂の場所だ。
噂通り、昼休みになると屋上の鍵は開く。
ある忍者ー猿飛佐助の手により。
ここまでは真実。
実際、呪われるなどそんなことはない。

「?どした、幸村?」

オレはずっと黙っている幸村に話掛けた。

「そ、某…その忍者と戦いたいでござる!」
「「…」」

幸村は目がくりっとして可愛いのだが…
馬鹿なのだ…

「あー、えっと、その…勝手にやれ」
「いつか出会ったら戦りあうでござる!!」
「そろそろ教室に戻ろうか…」
「うん」


ー廊下ー

教室へ向かい、3人で歩いているとまだ喋ったことのないクラスの女の子がいた。

「…佐助、あの子っていかにも撫子って感じで綺麗だよねぇ」
「あぁ、お市ちゃんか
俺様あの子苦手なんだよねぇ」
「なんで?」
「思考が特徴的なのでござる」

すると幸村が話に入ってきた。

「なんというか、その…
ぼそぼそっと喋ってる感じというか…」

どうやら説明しようにもしにくいようだ。

「まぁ、話せばわかるだろぃ」
「えっ!?ちょっ!?」
「ハロー、お市ぃ」

オレは佐助を無視し、話かけた。

「?あなた…あぁ、昨日の人ね」
「稚野來香。來香でいいよ」
「そう、來香ちゃん。」

ちょっと話にくかったがきにせずに会話を続けた。

「ここで何してんの?」
「…長政様にイチゴ牛乳を頼まれたの…」
「“様”?パシリ?お市、いじめられてんの?」
「いいえ、今長政様は勉強してるの…
市がいると集中できないから…
口実つけて出てきたの」

おかしな話だった。
へんてこな話をしていると、男子生徒が近づいてきた。

「〜ちぃ!市ぃ!ここにいたか」
「長政様…」
「あんたが長政?」
「ん?お前は稚野來香ではないか」
「いや、來香だけでいいし」

なんか堅苦しい男だなぁ、
と思っているとイキナリ自己紹介(お市分も)をし始めた

「改めて、
某は浅井長政。風紀委員だ。
風紀を見出すものは正義の名において、罰する!」

うぜぇ、もう関わりたくない
と思った。

「こっちは市、私と同じ風紀委員だ。
ちなみに理事長の妹だ。」
「嘘ぉおっ!?
知らないよ、オレそんなこと!?」
「?転校してきたのだから知らないのも無理ないだろう?」
「あっ、いや、そーなだけど、あははは…」

聞いてねぇええええ
信ちゃんそんなこと言ってなかったしぃ
うちに連れてきたことねぇし…

「それより、市!
何故突然いなくなった!?」
「私がいないほうが集中できると思って…」
「だからと言って何故黙っていくのだ!?」
「?紙、置いてきた…」
「近くにいるのだから口で言ったらどうだ!?」
「ごめんなさい…
全部市のせいだから…ごめんなさい…」

今になり、佐助達の言葉が身にしみた。
なんでも自分のせいにしちゃうんだな

「…じゃあなお2人さん」
「うん」「おう」

なんとなくその場にいるのがダルくなってきたので別れた

「幸村ぁぁぁぁ」
「?なんでごさるぁっ!!?」

ちょ、なんか気を紛らわせたくて幸村に抱きついてみた。w
すると、

「はれ…は…はれんち…はれは…」
「うし、キョーシツにいこうか」
「ほーら旦那ぁ、戻ってこぉい」

そして教室に戻り、2日目もすぎていった。

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あきゅろす。
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