小説 4話 伊達男と団子男 「Oh、來香ぁ。遅かったじゃねぇか」 「関係ねぇだろ」 「冷たっ!?」 教室のドアを開けると政宗が話しかけてきた。 めんどくさいので適当にあしらったがw 「佐助!返せ!!」 「駄目!後はお昼の時!」 「何やってんの?」 政宗をいじっていると、幸村と佐助が言い争い… というか親子喧嘩というかを始めた。 「來香殿!佐助がいじめるのでござる!」 「あ"ぁ"? 佐助てめぇ…オレの幸村に何さらしてくれとんじゃ、えぇ?」 「旦那が悪いの」 「む…聞いたろー」 すると佐助は語りだした。 「朝と昼と夜の団子は決まってるのにつまみ食いをしようとしたの! ったくぅ、これだから目が離せないっての…」 「…んー… 幸村、こりゃ君が悪いかなぁ」 親が子供をなだめるように、オレは幸村の頭を撫で始めた。 「つまみ食いはいけません」 「…うぅ…だんごぉ…」 「つまみ食いする人は武田先生に嫌われるよ?」 「それはならぬっ!! お館様に嫌われるなどっ!!」 その時オレはまた思ってしまったんだ。 コイツ馬鹿だなぁ、って。 [*前へ][次へ#] [戻る] |