俺のご主人様は、はっきり言えば傲慢だ。頭が無駄にいいせいか、性格はひねくれていて人を小馬鹿にしたように笑う(てか、実際自分以外は馬鹿だと思っている)
「おい、馬鹿」
「俺の名前は、山本武だぜ?」
ご主人様、と首を傾げて笑えば枕が飛んできた。ひょいと避ければ舌打ちが聞こえた。相変わらず沸点が低い。あと自称低血圧なので寝起きの機嫌が悪いのだ。
「危ないのな〜」
「うるせー!てめぇ口の聞き方がなってねぇぞ」
同い年で幼なじみであるというのに、立場をわきまえろとは今更だろう。だが隼人のプライドは使用人との馴れ合いを許さない。
ちらりとベットで起き上がっている主人を見れば、威嚇するようにこちらを睨みつけている。碧の瞳が爛々と輝いているのが綺麗だと言ったら、彼はどうやって怒るだろうか。
そんな事絶対に言わないし、言えないけれど。
「……んじゃ、ご主人様。朝のご支度をどうぞ?」
「ん、」
敬えば得意げに言う事を聞く姿は、やっぱり可愛いと思って少し笑ってしまった。
Master!
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満足できないのは、いみわかんないからです。←