原作
君に恋う。(にょつな総受け)獄寺・雲雀編
私は沢田 綱吉。
名前は日本男児だが、性別は大和撫子のほうだ。
普段は「ツナ」としか呼ばれないから気にしていないけど、やっぱり自己紹介なんかする時は、周りの戸惑った空気が痛い。
そんな私ですが、友達は皆私以上に変です。
君に恋う
「沢田さん!!!」
「何かな、獄寺君。」
息切れしてるし、なんか顔も赤い。あと敬語。時々、鼻血がでる。
私といるときは基本こんなかんじだが、彼は容姿端麗・頭脳明晰で、少女マンガによくいる不良な人だ。
ちなみに、私は彼が好きだ。
だって、いい人だから。
「こっ・・・・」
「こ?」
「こい・・・・・・探してるんですか?」
「え?!いや、探してないなぁ」
家は一軒家だが、あの大きな魚を満足させられる池は残念ながら、ない。
私の答えを聞いた獄寺君は、なんか表現しにくい表情をして去って行った。例えるなら、嬉しいけど悲しい?みたいな。
ちなみに、私達のクラスが数学の授業をしている時の出来事だった。
けっこうある事なので、誰も何も言わない。
昼休み、私は某応接室に呼ばれた。
私の記憶では、校長としか思えないような声の先生からの放送呼び出しだった気がするんですが・・・・・。
「ねぇ」
「!!何でしょうか?!」
恐らく、私は殺される。
向かい合って座っている風紀委員長の口癖は「噛み殺す」だ。
「彼みたいな、日本美人?に言われるとクラリとなる」ってクラスの女子が言っていたけど、今の彼には、なんていうか、ヒヤリとなる。
目が怖い。
あれは獲物を狙う野生生物の目だよ。
ちなみに、室内に二人きり。
やばい。
「ちょっと小耳に挟んだんだけど、君」
「あのっ!!」
「?」
「私を噛み殺しても、つまんないと思います。もやしっこで運動音痴なんで!!たぶん、噛み堪え?がないと思うんです!!雲雀さんには、もっと相応しい(強い)人が(たぶん)いると思います!!それでは!!」
私は逃げた。
だって、ダメツナにだって未来があるから。生き延びたいから。
追い掛けて来るかと思ったが、雲雀さんは来なかった。
後日、草薙さんから「雲雀さんの事が、嫌いな訳ではありません」という謝罪文を書かせられた。
その日、雲雀さんは学校を休んでいたので、草薙さんに渡して貰う事になった。
雲雀さん、今日は出張だったのかな?
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!