原作
オパールの溜め息。(むくツナ?)
「オパールって、知ってます?」
「・・・・は?」
「オパールですよ、まったく、あなたはぼんやりし過ぎてますよ」
「ちょっと待って。いきなり下校中に現れて、何?」
「オパールとは宝石の事ですよ。本当に無知ですねぇ」
「俺の話、聞いてね−!!!」
「ボンゴレ、ボンゴレ」
「なんだよ、ホントに」
「貴方といると、僕はオパールになるんですよ」
「???なにそれ」
「同じ事は、もう言いません。それじゃ、すっきりしたので帰りますね」
「おいおい」
戸惑う彼を背に、僕は歩き出す。
「僕は、オパールになれた」
苦笑した。
やっと巡り逢えたもの。
それに伴ったのは、複雑な感情で。
「歓喜・安楽・・・・忍耐ですか」
ああ、本当に厄介ですね。
僕のオパールは、ひび割れてきてますよ。
案外、安楽と忍耐は紙一重なんでしょうかね。
僕は、溜め息をついた。
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