strategy meeting-3
あれから、数ヶ月たちました。Siaがポットから出て、約半年と言う月日が流れました。その数ヶ月の間に、あらゆる戦闘について、本で学び、忍の心得に興味を夢は持っていった。黒い和服や、黒い衣服に身を包むと、落ち着いた顔を見せる。そう、Romeのノートに記されている。これが、Romeが、Siaに関する、最後のデータだった。
月が土に埋められて、数日後、真実を知った僕は、とても荒れていました。
「結局何も出来ない、生き物一匹育てる事が出来ないでいるじゃないか!」
「何か、僕を、神のように思っているような言い分ですね。」
「何を今更言って「僕は、研究の材料として見に来た、ただ、それだけです!」!?」
考えていた僕が馬鹿みたいだと思った。Romeの方が、Siaの事を、道具のように思っていたのかも知れない。だけど、啖呵を切った割りには、悲しい目をしているように見えた。いつも 穏やかに笑っていて、シレっとしているRomeの姿は何処にも無くて。
「わからない…わからないのです。今、僕が、この、複雑な…」
僕と同じ気持ちなのでしょう。だけど、不器用で、その感情が、何なのかが分からない。本で書かれていた通りに、動か無くなった大切な物を、箱に包み、好きだった物を入れて、それを埋める事。それをして、何かを得る事も無く、ただ、目元が緩み、大量の液体を両目から零した。それだけ何だ…Romeが起こした行動は。僕が分からない儀式を終えて、勝手に覚えた感情。
今、僕から溢れるこの気持ちすら、何なのか分からない。熱くて、胸が痛い。
「あ…」
透明の水滴が、目から溢れ出す。これだと、あの埋めた夜に起きた、Romeの感情と同じじゃないか。 そう、大切な物を失ってしまうと言う意味を、理解出来たと言う事。
「君も、初めてでしたか。失う事の苦しみ、と言うらしいです」
そう、僕はReseruと離れる時に味わった物と似ている。だけど、彼女はまだ生きている。動かなくなった物を目にして、こんなにも辛く、苦しく成ったのは、ありません。人は、思い出があるから、この感情が上がり、愛しさと、切ない物とが、一気に沸き上がるらしい。
「僕達も、人間に、近づける事が出来たようですね」
さあ、覚える事は、まだまだ沢山あります。そう、口にしながら夢に近付いた。夢は、本を開けながら、眠たそうにしていた。随分と大きくなった物です。Siaとは、普通の生き物とは違い、成長するのが、とてつも無く早い。一年と言う日を生きれば、凡そ、成人した人間だけの頭は持っている。一日一日で、体も大きく成り、今では僕と同じぐらいの身長と成っている。
「さて、そろそろ旅立たせますか」
「!!」
「まだ、人間の歳では10もいってませんが…まぁ、良いでしょう」
「Rome、あまり無茶な事」
「夢、こちらに来なさ「話を聞かないと言うのは、よく」夢、今からする話しを、しっかりと、よく、聞きなさい「…」」
「半年の間で、様々な事を学ぶ。此処で、ただ、本を見ているだけでは、僕とVelmaとしか知らない子に成ってしまいます。世間知らずの馬鹿者は、正直、僕には必要ありません。「…」確か、君の【夢】は、優秀なスパイになる事ですよね?」
Romeは、夢をしっかりと見ていた。夢の意思、夢のあらゆる行動、仕種、事細かく。一般論で並べれば、親バカ。しかし、彼の場合は、興味と、自分に得ると言うプラスな考えだったのだろう。
「では、一通、この手紙を ---」
旅立ちも早い。出掛けるなと言った、あの頃が懐かしくも思うだろう。しかし、Romeの表情は、安いでいて、見送っていた。夢からすれば、別れを惜しむ、空気すら、Romeが与えてくれないオーラを放っており、振り返る事なく、進むしかない選択しか無かったようだ。あーあ、とため息をしながら、Velmaは、Romeの研究を眺めていた。
「僕も、まだまだ学ばなければ成りませんね。」
「これ以上、何を?」
「普通の、生き方です。夢が帰ってくる迄に、少々、勉強をしようと思います」
「勉強?」
「大学試験を受けようと思います」
「大学?」
「勉強を学ぶ、そんなハウス見たいな所ですね。僕だけの発想では少々、足りない物がありましてね」
「何を作ろうとしているの?」
「マテマリット」
僕の生きる理由を見付けた。
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