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「lie」 to call 「dream」..3


…ぅ、

意識を失い、再び目を開けた時には、手足が動かない状態で、体が麻痺をしているだろう。やべぇ…と口に出せる事も無く、一点を眺めていれば、黒髪の者が目に見えた。

覚めたみたいだね 大丈夫?

嗚呼、また、あの意味不明な世界に戻ってしまったのか…と、目を瞑れば、ヒタヒタと頬を叩かれる。

寝てる暇が アンタにあるのか?寧ろ、寝たいのはこっちだよ…

貴方は常に眠たいとしか言ってないでしょう…ひより

見知らぬ声が聞こえた。目を開ければ、ミルクティ色の髪色をした者が映り、視界には入らないが、続く言葉を出す、知ってる者の存在を感じ取るだろう。それには、ガバっと起き上がり、体がバチバチと痺れをさせる物の、そのままRomeの方へと足を引きずり、進ませる。Romeはと言うと、紅茶を口に注ぎ、その白蓮の行動をじーっと見つめて、笑みを浮かばせた。

酷くやられたようですね…クス…彼、夢さん自慢の植物館は如何でしたか?

彼 ?

私ですよ

黒髪の者が近付き、白い箱を手に取れば、スッと差し出して、ニッコリと微笑む。嗚呼、と口にする白蓮が、次に目にしたのは、ミルクティ色の髪をした青年。

んー?俺は、Romeと夢の、馬鹿な手土産から、アンタを助けたヒーローだけど… 何?

ヒーロー、と言う言葉に、夢とRomeは目を合わせて、相変わらずと、心の声で口にするだろう。ひより は、白蓮の髪を掬い上げて、跨がり、サラサラと撫でてやれば、興味津々に、口を開ける。

その角と耳と羽根ってさ、本物?

真顔で言う彼に、白蓮は一瞬黙ってしまう。そんな彼に、Romeがクスクスと鼻で笑いながら、眺めている姿に、大層、気に入らない御様子。目をゆっくりと伏せて、今までの事を浮かばせ。

どう言う事か説明し

簡単に言えば、ひより への手土産です

手土産?

面白い手土産が無いと、寝てしまって、手伝ってくれませんでしてね

全く、と口にしながら、ひよりを眺めて、ひよりもまた、文句に近い厭味を一つRomeに口にするだろう。そんな中でも、白蓮が頭に浮かばせる疑問が口に出た。

手伝って くれない? 何の話?

忘れたのですか?(良いのですか?)

カタリ…と椅子から離れて、白蓮へと近付いて行けば、ゆっくりと顎を掬い上げて、満面な笑みを浮かべるRome。その様子に、何故か、何時ものRomeの雰囲気が感じられなかった。恐らく、この部屋にいる二人のどちらかに、何か原因があるのだろう、と頭の中で考えてながらも、彼の質問を思い出そうとするだろう。

蓮戦争…

そう口に出したのは、先程まで一緒にいた、夢だった。それに対して、、嗚呼…と他人事のような雰囲気を出す白蓮。その様子を見て、ひよりは、目を細めて、白蓮の髪を少々雑に引っ張った。

随分大切なリスク背負って来たみたいじゃないか、それを忘れちまってるコイツが俺には、今一理解欠けるんだけど、どうすれば良い訳?

そうですね… と、言いたい所ですか、失礼… 6760秒後に、恐らく、睡蓮による攻撃がコチラに向けられています

細かいな夢、一々計算するのが面倒くさい、言うなら 1時間と10分ぐらいって言えよ。っか、もう、手を組むっての分かってるのかよ、あのお嬢さん(睡蓮)はさ?

いいえ、性格には、1時間と8分7、6、5…それも、数コンマ擦れてますので…。勘が鋭いお方ですからね、恐らく、念入りの方向で考えたのかと思います。まだ、手を組む事は、知らない筈ですよ。

どっちも、細かい性格してるよ全く、時間がねぇな、この研究所潰れたら、俺としてはラッキー何だけど、

絵が描けるからとか?

うん

…私の植物研究が出来なくなりますよ

私には何のメリットもありませんが(ニッコリ)

Rome様が困るだけですよ…私の薬を大半使ってるのはRome様なのですから

コイツ等、大丈夫か…と思いながら白蓮は、珍しく3人を見て、苦笑する側。しかし、見たことの無い、Romeの表情には、物珍しい物を見たかのような笑みをし、ゆっくりと立ち上がるだろう。

おや、私の作った麻痺効果(正確には植物への肥料)が、こんなに早く切れるとは、貴方、随分と訓練なされているのですね。成果が見れて、光栄ですよ(ニッコリ)改めまして 私の名前は双月 夢(そうづき ゆめ)と申します。本職は庭師、裏ではRome様の護衛と言った所でしょうか…Rome様とは学生時代からの付き合いです

あっさりと言う彼に、へぇっと口にして、思い浮かべたのは、話しを早く進めたいからの、彼なりの作戦何だろうと頷く。

話をすれば、長く成りますので、取り合えず、準備に取り掛かり、落ち着きましたら話ますね

と口にし終えた頃にはもう、夢の姿は無くて、部屋の物を手早く鞄に入れ込む ひより が、次には口を開けた。

夢と同じく、Romeとは学生時代の付き合い。ま、1年ぐらいしか一緒に勉強して無いけど、そっからの付き合いが、色々あって長いな。今は画家を目指しながら、父親の仕事(科学者)の手伝い。時々、母親の手伝いもって この話しは 良いか。名前は 白鈴(はくりん) ひより、面倒くさいから ひよって呼んでよ。

まったりとした口調で話しながらも、何かを計算しながら、書き込む姿と、荷物整理、そして、機械のスイッチをテキパキと切って行く姿が見える。

俺は、

嗚呼、話はRome(様)から聞いてるから

そう、夢とひよりが口を揃えて言葉を出した。それには、そっか、と出して、Romeへと目を向けた。Romeは無言で、トランクを持ち、一足先に、研究所を後にする。そのRomeに付いて行き。

勘違い、しないで下さいね、私はただ、baphometの生体に興味があるだけです。この事が終わりましたら …

好きにして良いぜ…?

……当然です。




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あきゅろす。
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