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Restriction a game...E


水音が聞こえる。ポツポツと、この薄暗い地下室に雫を這って、落とされる。そんな音と、パシリ、パシリっと、この地下室全体に音を響かせる鞭のしなった音が鈍い音を時折交えて出されていた。

はぁ、はぁ …
ねぇ、Rome様、今日はなんだかっ
優しい のねぇ

天井から鎖が繋がて、そこから手枷が繋がり、両腕を固定された状態。前髪で片目が隠れた男が、低い声でRomeへと話しかけた。男はニタァっとした笑みを向けて、Romeの鞭を持つ左腕を眺める。

その白鞭も、まだ
 真っ赤にまだ染まっていないねぇ

カツカツと靴音を立てながら、男の近くに近づくRome。その様子に男はまた、笑みを向けるだろう。しかし、それも一瞬の事。次には笑う事も無く、大きな声を出す。

外せや?

黙ってRomeは、その変わりような姿にも動じずに、手枷を外し、男の頬を、そっと撫でて、背伸びをすれば、頬にキスを与えた。男は黙って、Romeの腕を掴み、押し倒すだろう。Romeは黙ったままだ。

なぁ… このままだと 食っちまうぞ

どうぞ

… は?

どうぞと言ったのが 聞こえませんか?

ろ …

自信も無いのにこの私を押し倒すとは
偉く見くびられたものですね

するり、と糸も簡単に擦り抜け…てしまい、服を整えて、ため息一つ。謝る言葉を出される前に、タイを口に押さえ付けて、後頭部に蝶を止まらせる。男の名前を呼ぶ。Romeにとって、名前を呼ぶと言うのは珍しい事だ、静かな笑みをしながら、Moaと呼ばれる男は 停止した。男は感じるだろう、荒れると。

美しくない叫び声が響き、鉄の扉を開かせて出て来た時のRomeの顔には、深い笑みが刻まれていた。ぐったりとするMoaの表情は、悦混じる様子。

ぎー… っ ガタン !!

(私が考える必要等、始めから何も無いじゃありませんか。あの兄弟に、何の義理も無い。逃げろと言う前に、逃げる理由が無い………ならば)

どうして、こんなにもイライラするんだろう。と足を止めて、唇へと指を滑らせる。目を瞑り、指先へと舌を付けて舐める。指を口に入れれば、暴れさせて、口から放す。糸を引かせて、また口の中に入れる。次には、喉奥まで指を入れて、吐き気をさせる。

うっ …

壁へと手を付けて、そのまま座り込む。吐き出した物は、白濁。味と臭いのイメージが頭に浮かび、再び 吐き出す。口端から透明を垂らしながら、手で押さえ、立ち上がる。

やはり 気に入りませんね

カードキーを取出し、扉を開かせれば、真っ白な部屋に辿りつく。Romeの部屋だ。そこの家具や、雑貨は全て、白に統一されている。ベットへ倒れ込み、ズボンのポケットへと手を突っ込み、携帯を取出し、ストラップの青白い玉を眺める。

目を細めて、また唇に指をあてた。


キス …



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あきゅろす。
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