Restriction a game...D
んじゃ 4Pでもしますかね?
(無視)
馬鹿な発言をする紅蓮に対して、三人の、Rome、白蓮、黒蓮は完全なる無視を返した、その様子に紅蓮は肩を竦めて、笑ってみせる。食えないねぇ、の一言と共に。
さーて、まず 羊
羊じゃありません Romeです
白(はく)、嫌がってるよ
細かいな、だから白髪になるんだぜ
貴方に言われたくありません
アッハハ、確かにこいつも白髪だよな
火山頭馬鹿は黙ってろ
へいへい
纏まらない空気の中、黒蓮が、すっと指を出して、クルリと円を描けば、ぽぅ…っと青白い光りと共に、部屋が暗くなる。
大切な話し でしょう?
静かな声で口を開かせて、白蓮と紅蓮は頷く。少し距離を縮めて、Romeを囲う。Romeは、目を瞑り、ゆっくりと開かせた。
先に言っとくけど、もうすぐ
俺達一族の戦争が起こる
胡座をかくように紅蓮は座り、再び口を開かせるだろう。重い、そんな空気に、回りは緊張を走らせる。Romeは、その空気に便乗し、気まずい空気を受ける。
なんで そんな話をするかと言えば
アンタが 欲しいって奴がいるからだ
…
秘められたアンタの能力
世界的にも、かなり有名だぜ
殺人能力ってな。
紅蓮にい!?
…嗚呼 悪いな、言葉 選べ無かった
ははは、言わなくても羊はもう
脳内で わかってると思うぜ?
全部、な
黙ってるRomeに、目を向けて、軽く笑う白蓮。その様子を黒蓮は、溜息まじりに、紅蓮へと目をやる。紅蓮は、ゆっくりとまた 口を開かせようとするが、Romeが、紅蓮の口に、一本の指を差し出し、閉じさせた。
睡蓮と紅蓮による 戦争ですか…
それには私のような能力を持った
Homunculusの頭が必要だと言う事ですね
そして、Homunculusをまた生み出す力
それを作り出した 存在の力(頭)
Zenとのコンタクトが…
まぁ、私がいれば問題ありませんか
しかし もうZenさんは いませんよね?
いいえ、此処に 居ます
胸に手をあてて、小さく微笑み、三人を見つめるRome。それに対して、紅蓮と黒蓮は、何を意味するのか理解出来なかった。白蓮は、笑ってその言葉に返すだろう。
へぇ、じゃあさ、アンタの中に眠る
その 化学の力っての?
今 此処で 吐き出してみろよ?
おや、私はまだ、君達に協力するとは
言ってませ …
アッハハッ!
…偉く、自信があるようですね?
僕が君達の力となると…
思ってるのですか?
さぁな
顔をRomeへと近付けて行き、ゆっくりと押して、体を倒させる白蓮。紅蓮は唇を軽く舐めて、黒蓮は溜息を吐き出す。Romeは、目を細ませ、白蓮の肩を掴むだろう。
君も、睡蓮とやる事が同… っ…
唇が触れ合い、柔らかな物が体に伝わる。優しく抱きしめられて、何度もキスを与えられる。病み付きになるような、味わった事の無い キス…?溶け込みそうだ…しかし。
気持ち悪いですね 離しなさい !
…あっはは、それ 本心か ?
っ …
あー…それから Rome
… 協力 しなくて 良いぜ?
は ?
俺達が言いたいのは
逃げろって 事だからな
目を大きく開かせて、紅蓮と黒蓮の方へと見遣れば、コクリと二人は頭を下げた。ゆっくりと白蓮はRomeから離れて、くしゃりと紅蓮の手がRomeの頭から髪を掴み、撫でる。
紅蓮 ?
Rome、お前を巻き込みたくないんだ
逃げる それは… ?
此処にいたら、アンタが危険だって事
白蓮、君もこの戦いに
混じるつもりだ
黒蓮が嫌がるでしょう?
僕は、白が行くなら行かないとだよRome
それで君達は、勝ち目があるのですか?
三人の口は閉ざされた。分かっている答えを、敢えて出した訳を、三人に気付かせたかった。「死にますよ」と。
失礼しました 分かってる答えを…
溜息一つ、そして、ゆっくりと立ち上がり、三人の頭を見る。「考えさせて下さい」の言葉で 少年は姿を、この場から消した。その様子を三人は顔を見つめて、黙り込むだろう。しかし、内心の意見は答えを知っている。だが、何も言わないのは、解答者がRomeだからだ。正解を、変える事もある。
「「「恐らく来るだろう?」」」
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