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Restriction a game...@

月日は流れて 久し振りを感じさせる、この逆十字に派手に置かれた世界を見るのは。
扉を開ければ、見覚えのある世界だ。

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Rome

はい、どうぞ御入り下さい

警備は万全なのも相変わらず、その奥の扉をも ゆっくりと開けた。







嗚呼 Rome様に会いたい
あれから何年立ったんだろうか?

Rome?誰だそれ

知らねぇのかよ、あの有名な 当日一桁の歳で、鞭使いの天才と呼ばれたお人だぜ

そうそう 真っ白な肌で、いつも
ニッコ ニッコ 笑ってて癒されて



ふーん、それで そのRomeってやつは、どうして居なくなっちまったんだ?

嗚呼、確かな情報は知らないが、両親亡くなってしまい、行方不明だとか

カツカツカツカツ …

まぁ、死んでるって話も聞いた事はあるけどな…

トントン…

すみません

それでよ、Rome様待ちの奴隷なんざ、ごろごろしててよ、うん年待ちだとかザラだった訳だ、話し掛ける事も、滅多に出来ない、見てもらえるだけでも幸せだ、だとかな…今思えばアイドルって言うんか…?それが行方眩み、待ちしてた予約の奴等や、Rome様信者が、他の鞭使い相手だとインポってる姿も見た事があるなぁ。物足りねぇって言うの?

すみません

あ!? さっきからなんだよ

振り返れば、ニッコリと微笑む真っ白な肌に、真っ白なロングコート、シルバー混じりの髪に目… 見たことが無いとは言わせない。

… ろ 、 … ろ、、

久し振りに訪れましてね、此処の事をお尋ねしようと思ったのです。詳しい方は いらっしゃいませんか?

口をパクパクとさせるだけしか出来ないでいる奴に、他の者は既にRomeに視線が釘付けで悶絶しそうな勢いだ。黙った空気に、Romeはニッコリ笑いながら首を傾げた。

誰だてめぇ?

そのRomeの知らない奴がRomeの肩に手を掛ける前に、Romeは一歩前に進み、今の一瞬の空振りで、苛立ち、つかみ掛かろうとするだろう。

っ この 餓鬼っ !

また一瞬の出来事だった、振り返り、その手がピタリと止まってしまう。動けないでいた。目を見つめているいるだけなのに、身体が自由を失うように…

いい子 ですね …

回りのRomeを知る者は知っている"嗚呼、もう彼もまたRome様のマテマリット(人形≠奴隷)だと"

君の名前は ?

Ra…us…u

Rausu、そう… 僕はRomeです
此処の事 教えてよRausu


説明を聞くRome、その長い説明の間にも、回りの動きは停止状態でいる。
緊張感が 外れることが無いでいようか。

規則はあまり、変わってない見たいだね ありがとう ございます 楽にして下さい

Romeが目を外すと、彼は絶望する程に寂しさと嫉妬を感じるだろう。もっと 自分を見て欲しい、目を向けて …手を伸ばそうとする。しかし、回りの目が次に冷酷にも襲い掛かる。これは殺気だ。"Rome様の相手をしてもらって尚、欲する何て…汚らわしい" …後、数分もすれば、此処の世界には居ない人となるだろう。"変わらないね"と言うRomeの小さな声は、誰にも聞こえない。

また先の扉に足が進まれる、此処よりも少しランクの上がる世界が見えるだろう。
過去、Romeは此処にいた。その上の存在達とも、よくして貰った事もある。それは もう、此処の総支配人と、その家族に属する位の位置に値する。つまり、この扉の先は、許される者しか入れない世界。

(今の僕には許される扉かどうか、わかりませんが、しかし、それより先の扉に進まなくては…)






カツカツ …

あれ、Romeじゃねーか、んな と …っ
ちょ !!

カツカツカツ …

おや、Rome 今日は一人ですか?
…Rome……?

カツカツカツカツ …

何人もの人に声を掛けられる。何時もなら隣にいたZenと呼ばれる、作られた父親に話し掛けてくる連中ばかり。それはつまり、融合した今の姿とあれば、顔見知りであるのも確かな話。それを無視し、ただ目もくれずに早足でヒールの音を立たせながら歩いて行く。
行き先は?と、その無視された連中達が目を追うように見ている、そこには"Vip"と呼ばれる金で出来た扉を、糸もたやすく、簡単に入っていこうとするだろう。

Romeっ そんな所にいったら
噛み殺されかねませんぜ!?

いくら相手がSadisticの血が流れていようとも、この"Vip"と呼ばれる世界は、別世界と考えても良いものだ。そして、数年前のルールとは異なる。それは、先ほど説明をしたRausuと言う男に聞いたため、分かっている。

扉を潜ればもう、腕、脚、首と掴まれてしまう。押さえ付けられ、もう玩具のような物だ。

"Vip"と呼ばれる部屋にしては
随分と、もて成しが成ってないですね
総支配人さん

押さえ付けられても余裕な顔立ちには変わり無い、顔を上げて、睡蓮と呼ばれる存在を、笑った顔で眺めては、瞳孔を細ませた。

あら、Rome様 … いえ、Zen様ですか?



フフ、何故知ってるのかと言う顔ですね
一瞬でありとも
顔が歪めば わかるものですね
"私がZenでありRomeで有る事を…
知ってるのは私自信だけだ …"
… ですか? フフフ …

…お喋り ですね

一般の人種なら 貴方のような作り顔
誰もが騙されてくれるでしょうね

何が言いたいのですか?

そんなに怯えないで下さいよと

怯え…? ふざけてるので …

椅子から立ち上がり、近付く睡蓮の様子を目で追って、しゃがみ込む様子まで目を離す事なく見ている。髪を掴まれ、顔を上げさせられて、笑った顔の二人が見つめ合う。目を先に冷たくさせたのはRomeの方だ、その様子を見過ごす事なく、掴んでいた髪から頭を地に押さえ付けて、欠伸を一つ零し、片手で口を押さえた。

退屈、凌ぎにもなりませんね
良ければ、この子達と 遊んでは
如何ですか Rome様?

嗚呼、Rome様で名前は良かったですか?と、敢えて名前を強調するように口にする。その口に対して、薄い笑みを微かに落として、"下衆共が…"と呟く。
睡蓮が 離れて行く最中に、指一本を軽く円を描く事により、押さえ付けていた連中が、Romeの服を引き剥がすだろう。

見ていてあげますから 精精、煩悶の中 喘ぎ、身を任せる事ですね それが 過去を忘れるに近いアドバイスだと 私は 思いますよRome 様

見抜かれている。だからこそ、此処に私は来た。冷たい言葉の裏に、やはり睡蓮の言葉を求めている。それだけに、彼との付き合いが長い…。久し振りの再開だと言うのに。

藻掻く 君は 見たことが ありませんし

…悪趣味 ですね総支配人 睡蓮

体の成長した貴方(Zen)には見せたのでしょ

覗きまで趣味ですか?
あまり 覗きは綺麗ではありませんよ

吊されてる貴方を見ている私に
言う台詞ですか?
余裕、ですね フフフ…





嗚呼、吊されて行く。
この 誰かを吊した時間だけが 僕(私)を忘れさせてくれる一時でしたのに。今は逆に、僕(私)が吊されているだなんて。
鞭、蝋燭、薬… 最も恐い物は何だったか?何て考える余裕があるだなんて、僕もまた、狂った(今だけ)奴隷に過ぎないんだろう。

甘く 見ないで下さい
受け身に成るのは 貴方達 ですから






−Next 更新/09/04/10

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