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Alchemist...G




バキ …


っ あ ぁぁ っ ねぇ、たり、ない …


堪えれ無く成った気持ちは、相手を避ける事により、鼓動の早さを落ち着かせた。
それでも聞こえる甘声に、耳を塞がせ、次に来る震えが、自分自身を狂わせて行くだろう。

やめ … な … さ ! ?

身体を這い擦らせながら、こちらの声の方向へと近付いてくる、小さき身体のRome、手を伸ばして、その全身に震えた体が故に、数箇所を触れられるだけで反応をしてしまう。足首を掴まれた。

っ う 、 あ あ あ …

(思った以上に僕は、こう言った甘い行動には苦手とする。…まあ、他にも理由は3586通りありますけどね…)

余裕がある訳では無い。しかし、小さな身体のRomeは、相手に対して楽しんでいるように見えるだろう。
その足首に、優しく手を這わせて、滑るように撫で回す。

っ やめろ !

足を上げ、その足は、小さなRomeの頭を強く踏み付けた、何度も、何度も、何度… も。そして、踏み付けた後に 見てしまった相手の表情。口元緩ませる笑みが刻まれていた。そのまま足が崩れ落ちる。
弱々しくはあるが、小さなRomeが、相手の上に、ゆっくり、ゆっくりと 近付いて、身体同士を摺らせて、愛撫をその胸に与える。嗚呼、少しづつ、眼が見えるように成って来た。別にそんな事は、どうでも良かったのだが、そう思う余裕すら出て来た。
甘く首筋を舐め上げて、優しいキスを与えよう。

… は ぁ … もう おしまい?

涙を含ませた表情で倒れてしまった彼には、何を言っても意味が無いようだ。
嗚呼、やっと 終わりますね。 そう小さく呟くだろう。

馬鹿みたいな遊びは終り
返してもらいましょうか 僕の魂を …

次の瞬間、唇を合わせて、自分の意識を集中させ、その唾液を絡ませる事により、自分と相手との繋がりが出来上がる。そこから生まれる、気持ち悪い相手の臓器、肉、血、が与えられ、最後に舌へと絡ませたのは…

(僕の(私の)魂(結晶))







抜け殻に成った肉体、それを見下げて、苦笑を一つ落とした。
少なからず、僕もこの身体を味わった、そして恋もした。今の私では、彼女を抱く何て事は出来ないだろう。
彼女に全て話をした。



あら どうしたのRome

君が 好きです

フフ、ありがとう

ねえReisu

… Rome?

… 僕は君を 悲しめる事になるね

Rome …?

愛してるよ それだけわかってて



僕は、Zenを殺してしまった

! ?

Reisu 、落ち着いて 聞いて



僕は …






彼女は僕の前から去っていった。
"さよなら"を言う前に、彼女の心には、寂しさの事しか 浮かび出せていなかった。
ねぇ、誰に泣いているの?
君は、僕を好きでいてくれたのでは無かったのですか?
どうして僕はRomeなんでしょう…
どうして僕は …

涙 それは 嘘を演じる ただの水



−END→Next→拘束遊具


更新:04/08



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あきゅろす。
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