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Alchemist...D


父親の魂が器のRomeの体へと入り込む。父親の体はゴミとなり、捨てられた。代わりに、その器のRomeが、今の私の父親と言う繋がりに、世間では通らせた。
何がしたかったのか、未だに私は分からない。それは、歪んだ「愛」だったのか、私の全てが欲しかったのか…。

Reisu…彼女は器のRomeを愛した人となる。父親のZenの魂が入った形のRomeでは無くて、私、Romeを愛した人。…子供姿でね私にとっては複雑な心境な生活も、嘘を付いてるような気持ちでいた。それでも、器の時の私では、愛でていたかった。偽物の私(器なRome)だけど、柔らかく包むReisuの手が、そう、優しくさせたから。それについてZenは、何とも思わなかった。Romeの母親が必要だと言うことで、ただの形が欲しかった存在でいるだけに過ぎなかった。これも世間での意味を現せる。




そして、本当の私の母親、名前はSia、Zenの下で働く科学者の女性、賢くて、少し魔術も使えた人らしい。父親、Zenが愛した女性…いえ、違っていた。それ以前にまず、Siaは女性では無かった。男性器も女性器も持ち合わせていない…。そして、人ではない。

僕は化学の力で作られた、人造人間、Homunculusでした。予想以上に上手く出来上がり、Zenは、私を作った人でした。

フラスコの中での生活、私を どのように見ていたのか分からない。
ただ、液体の中で見たときのZenは、清んだ優しい目をしていた気がします。

いいえ、違いました、それはZenでは無くて、僕を育てた研究員だと…いえ、僕の材料でもあり、食事でもあった、そして、本来の父親と呼ぶべき人だったのかも知れません。後で聞かされました話ですが。

私と似た髪型に、アイボリー掛かった柔らかな色合い。常に目を瞑っていて…、彼の目は盲目。光の見えない、世界…。時々開ける、紫掛かる綺麗な瞳。
彼は、まるで見えてるように行動する。計算された数字の世界で生きていた、それとも勘なのか…。

ポットに手を添える。私も君に触れたくて手を添えた。硝子越しに感じる君の温かさは、優しい手だと勝手に思う。
まだ言葉を知らない私は、君の言葉を真似る。言葉を話す君に、回りの研究員は驚いていた事が忘れられない。彼は無口な性格だったと後で聞かされた。今は珍しがる研究員はいない。私としか、話はしないらしいけど。


Loof

るーふ

胸に手をあてる それは自分を意味する事
次は指を指された

Rome

ろ … め …

次にポケットから何か出された。
それは封筒のような物。まずLoofに指を指し、次は私に指をさす。

僕から君への 贈り物ですRome



真っ白な瞳に映るLoofを見つめて、次に現れたのは、私を作り出したZen。
Loofは目が見えない分、音に敏感だ、振り返り、Zenの気配に気付くと、その封筒をポケットの中へしまい込んだ。

やあ Loof 私と君との息子の調子は、どうかな?

彼はZenを苦手とする。表情が常に、作られていて、Zenの前だと 笑う顔は見せない。

…ふ、自分の息子のように思えるかな
思ってくれて良いのですよ
モデルは君だからね
ねぇLoof君 Sia君を奪われて
息子が君と同じ顔
どんな思いで 見てるのですか?

… …

…私の事を拒んだ君が悪いのですよ

下がり行く、追い込まれる。壁に手を付けて、押さえ込まれて、強引な口付けを与える。まだ 私には この行動の意味が理解できなかった。
だけど、彼、Loofの表情は……



ガ…リ …

唇から赤色が伝う。その状態から笑みを深めて、Zenは彼の服を勢いよく剥いだ。胸元肌ける姿は、白く て、私(Rome)の脳内に横切る文字は「…」

貴方は
僕から何もかも奪うつもりですか!
Sia … を あん な に …

嗚呼、実験材料ですか?

!!

非常に良い 数字が出ましてね
今度の論文に 発表をしようかと ね
今日は その事で君に
話を 伺ったんだ
僕の物(論文)だとばれたら立場が悪くてね
君の物(論文)に してもらったよ

… ぁ … … …

君はSiaを殺した(実験に使った)
事になるのかな

ぁ ……ああ…ああああッ…っぐ

口を塞がれ、その腕に両手で押さえ、離そうとする物の、動かない。
それ所か、力が弱まって行く…

これで君は最高位の科学者だね
おめでとう
Romeの為にも頑張るのだよ
Sia君を 愛していたなら 本望でしょう
…私を裏切るから いけないのですよ!

… っ

もう、どこにも逃がしませんよ!!







呼吸を失い、気絶した彼を犯し続け、彼の時々反応する指先が…生々し…く……もう、思い出しても仕方が無い事ですね…気分が悪い、はぁ。


私がフラスコからポットへそれから何週間と月日が流れ、ポットから出て、歩いて この研究所を見渡した時には、もう あの言葉を教えてくれた彼はいなかった。後から聞いた話、…彼は自殺したとか。それが綺麗に死にましてね。Sia、つまり、Siaとは実験材料、人間に似ていて賢い者。どこかの国ではエルフと呼ばれているとか…。その肉を食い、Siaの肉とは猛毒だ、それを飲み干し、死んだとか。Zenは、その姿を見て、狂い、僕をLoofと時々呼ぶ。そして、過剰な程に、僕を愛した。(狂っていた)
後から見つけた彼の白衣の中から出て来た封筒の中身は… 変わった形をしたCrossでした。逆向きの … Cross …
この意味を知ったのは 私が鞭を覚えてからの事でした。



−Next 修正 09/4/18

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あきゅろす。
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