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SadisticBoy...D

「!! にぃさぁぁぁぁん!!!!!?」

黒蓮(こくれん)の叫ぶ声が聞こえるだろうか?そんな余裕等ある筈も無い。指先にはもう、力が入らないのだから。
視界が暈ける。息が 止まりそうだ。
そんな中、紅蓮(ぐれん)を目的とした男が、表情を緩めながら近付いて、手を伸ばし、ニードルの顎元部分から指を這わせ、そのまま下げて行けば、紅蓮の装備へと手が掛かり、簡単にも腹を貫かれた装備は、破れてゆくだろう。
最初は手緩く、破りはするものの、次には欲情に耐えられなかったのか、一気に引き裂いてしまい、下半身は露となる。まじまじと気持ち悪い表情をしながら眺め、熱い吐息を吐き出し、顔を近づければ、太腿を舐め上げる。

ビクリ…と体を跳ねさせ、鳥肌を立たせた。生理的に合わない相手と言うのは、かなりの今の紅蓮に取っては最悪な物。
しかし逆に、眠ってしまい、コイツに好き放題されてたまるか…とも思うだろう…ある意味、目覚ましにはなる。

は… … ぁ…

気持ち悪りぃ…と脳内では思ってはいるが、毒の効果故か、体は変に相手を求めてしまう。男はその反応に、かなりの満足感を覚えるだろう…反応を表せる部分へと指を絡ませ、口に含ませ、ねっとりと舐めては、また口に戻す。
鳥肌は増し、吐き気を覚えようか。

… …き、もちわ、り…ィ

次は口に出して言う…目を瞑り、その者を拒否しようとする。しかし、その瞑る世界にも、感じ取る物は、ねちっこい物と後より感じるものは…
翼が重い、角が重い、頭に感じる冷たい何か。砂嵐の世界が今から始まろうとした時だった、ゆっくりと眼を開かせて見てみれば…。

その太いニードルの先へと、真っ白なbaphometが姿を現せ、座っているではないか。

「(こいつ…後で絶対し「…はっ、やれるもんならやってみろ、馬鹿(……)」

まるで、何かを物申す事を見切っているように言葉を返し、足を組合せ、微かに肌ける真っ白過ぎる肌。男は気付き、白蓮(はくれん)へと眼を向けるだろう。

「何だ餓鬼…?あー…もしかして、一緒にやりたいのかい?」

「………………………………あ ?」

「!!…ひっ」

一言の言葉だけでも迫力のある、オーラ、殺気を放ち、男は思わず言葉に悲鳴を加えた。
そんな彼に、口元ニヤつかせて、着物の袖から取り出す一本の洒落た細長いパイプを取り出し、口に咥える。

「……は、ぁ…?」

ふー…っと煙を吹かせて、男の顔へと吹き付ける。男は煙をどかせるようにパタパタと手を動かせて、退かせた。
…一体何をしに、白蓮(はくれん)が現れたのか?と疑問を浮かべる半面、煙を吸う白蓮に、苛立ちを隠せれ無いでいる紅蓮は、始めは小さく言葉を零すが、次には強く言い放つだろう。


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