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novel
scramble school@ ナルト総受け



「好き――――…だから、俺と付き合ってくれ。ナルト」
「――――ばっ…」


馬鹿じゃねえの………っ と言いかけようとして、俺の目の前の―――キバが、真剣な表情で自分を見詰めているのに気付き押し止める。

キバの、そんな顔を見るのは初めてだった。

「キ…バ、お前…マジ?」

「冗談でそんなこと言うかよ。」

「だって…!だって俺…っ男だしっ」

「悪いけど、伊達に性別の壁にぶつかるような恋してないんでね。俺は」

「……ぐ」

「で?答えは?」

「……………………」


困った。 凄く困った。
昨日まで――――――仲良く接してた友人が…こうしていきなり付き合ってくれと言われたら、誰だって戸惑うに違いない。

しかも、同性の野郎に。

「俺は――――「抜け駆けはやべーんじゃないの?キバ」

キバと俺の二人きりだった教室にいつの間にか…俺の友人…シカマルが立っていた。

「―――シカマル…」

明らかにキバの発した声には怒気がふくまれていて、キバ特有の犬歯が剥き出していた。
それでもシカマルは動じず、キバを僅か睨め付け乍
「協定破っちゃっていいのかよ。―――そうなったら面倒くせぇから今のは見なかったことにしてやる。――…俺に感謝しろよ?」
顔は笑っているが、目が笑っていないので殊更怖い。
「…シカマル…!」


キバも明らかに敵意剥き出し好戦的な雰囲気を醸しだしながら今にもケンカを起こしそうな空気で。
此処はやはり友人として…止めなければならないのだろうが……

「あ、あの………」

「…?どうした…ナルト」

先程までのピリピリとした…空気が、なぜかぴたりと柔らかい…空気に一変した。

「?…えっと、さっきから………キョウテイとか、抜け駆けとか訳解んないってば…」

説明して、と小首を傾げればキバがなぜかニヤリと笑う。

「お前の事が、――好きだって想う奴が俺の他にも沢山――居るって事だよ。シカマルもな」

「おい、キバ!」

「いいだろ?――この協定、但の一人も破る奴が居たら無効、だったよな?ならもう無効だ。もう自由だろ?だったらもうぶっちゃけた方が良いだろうが。」

「…………」

「おいナルト、よく聞け。―――俺やシカマルの他に…サスケ、カカシ、アスマ、…サイ。イタチだって皆…お前の事が好きで、裏で協定を結んでたんだ。」

「なっ……?!」
嘘だろ。俺ってばそんな―――友人って思ってた奴…それに先輩や先生に…そんな目で見られてたのかよ…

好きとか…男子校だからそんなこともあるって聞いてたけど まさか自分が…こんな目に合うなんて。

「ナルトに手を出さない事…。――これが協定の絶対条件。破ったら即刻無効。―――――まぁ俺が耐え切れず破ったんだけど」

「そっ…そんなの…解んないってば…!無効とか、訳解んないってば!!…友だちじゃあ無かったのかよ……!」

凄く、凄く混乱して頭が真っ白になって何云ってんのか解らなくて。

「―――ナルト。別にお前が何も悩まなくても良いんだぜ。今までと接して貰って構わねえ。――コイツがこんな事言っちまった手前無理な話だが…まぁ無効になった限りお前にモーション掛ける奴が増えると思うが…出来る限り自分のケツと夜道には気を付けた方がいい」

「それにもシカマルが含まれてるんだよな?」

笑って答えるシカマルに寒気を覚え乍、今まで気付かなかった自分が余程馬鹿なんだと実感した。

「………けど、そんな……好きとか言われても解んないってば…」


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あきゅろす。
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