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少女の想い
零番隊の隊花はオダマキ…
花の意味は…必ず勝利する
そう、この世界を必ず守るために私は存在する

副官章を付け二番側臣室にて待機……
黒崎達が瀞霊廷内を混乱させて、朽木さんを助けてくれたら…私も動きやすい。





「桃…」


「舞ちゃん…」





二番側臣室には桃しかいてないみたい。
桃は壁に凭れながら小さく座ってる。





「「…阿散井さん(君)、射場さん」」


「雛森、…と結城
何だよ まだ、オマエ達だけか?」


「うん…そうみたい」





二人しかいない所に新たな副官が二人きた。
一人は、阿散井さん。ここ一ヶ月の間に副隊長になった桃の同期の人。真っ赤な髪に眉毛が……ネタになってる←失礼ι
もう一人は、射場さん。広島弁のサングラスの七番の副隊長さん。





「隊長・副隊長なんてのは尸魂界中にちらばって忙しくしてるような連中ばっかだからねぇ。
全員集まるのには半日ぐらいかかるんじゃない?」





そこに十番の副隊長、松本さんがやってきた。……相変わらず、目のやり場に困りますι





「…阿散井君…舞ちゃん…」


「ん?」


「あ?」


「うちの藍染隊長……見てない?」


「「!」」


「いや…見てねえ」


「そう…舞ちゃんは?」




訴えるかのような瞳の桃。
藍染隊長のこと……そんなに…

阿散井さんは何か知ってるような風だけど…





「私も…」


「…………ずっと…
様子がおかしいの…今朝も ずっとおかしくて…
でも聞いても何も答えてくれなくて…
あたし…どうしたらいいか…」


「……桃」


「…心配すんな、何もねえよ
この召集だってすぐ解かれるに決まってるからさ」





……
……桃、泣かないでよ私、頑張るから





「大丈夫だよ桃…阿散井さんが言う通り……すぐにこんなの終わるよ」


「舞ちゃ、ん
…うん、ありがとう。阿散井君も」





“すぐにこんなの終わる”それは私の願いだったのかもしれない。
それでも、私は信じ。そして、絶対に終わらせるんだ。


外は闇が広がり始めていた。



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あきゅろす。
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