瀞霊廷を抜け出し流魂街で驚く光景を目にした。 ジ丹坊の腕がくっついている。まだ、傷は深いがこの様子なら大丈夫だろう。 「死神が何しに来た!」 「……」 相変わらず流魂街の人達が私を見る目は酷い…死神になったからか?否、この地区には私の昔を知る人が多いから余計… 「旅禍は?」 「誰が死神に教えるか!」 「……」 「俺に何か用か?」 そこに私の探していた旅禍が現れた。 コクンと頷き、斬魄刀を地面に置き戦う気がないことを伝える。 「…ジ丹坊を、助けてくれたみたいだから……お礼」 「お前……」 オレンジ君こと黒崎一護は少し私を見て一人唸る。 「…礼は俺じゃねえ、井上だ」 「井上?」 「会うか?」 コクン、 ◇◇◇ 「お疲れ」 「ひゃあう!! くくくくく黒崎君!?」 「わ…悪い そんなビックリすると思わなかった… ……井上に客」 「お客さん?」 黒崎の後ろからちらっと井上って子を見る 「あの、貴女がジ丹坊を? あ、ありがとう……」 「あ!うん、でもこのぐらいお礼言われるほどのことじゃないよ!」 「でも、貴女がいなきゃ……ジ丹坊…腕無くしてたから」 「貴女、さっきの……」 「Σえっと…ごめんなさい?」 「なんで疑問系なんだよ?」 「一応貴方達が侵入者だから…」 そう言えば、“あー”と納得の様子 「でもいいのか?俺たちと会っていて」 「貴方達の目的は…ルキアの奪還?」 「「!」」 「……お願い…朽木さんを助けて」 |