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舞い降りた橙
『西方郛外区に歪面反応!
三号から八号域に警戒令!』





瀞霊廷内が一気に騒がしくなる
幕は開けた……

私は……
旅禍の気配のある瀞霊門に行ってみようか





「あれ?舞ちゃんやないの」


「……市丸隊長」


「旅禍やろ?なんや、楽しそうやもんね」


「そうですね」





門の向こうでは激しい乱闘の音が……空気を伝ってビリビリとくる
旅禍のくせになかなかやるみたい





「あ、そや…舞ちゃんは今からの僕の行動に手出さんとってね」


「…別に構いませんよ?
但し、私が咎められないようにお願いしますね」


「…ちゃっかりした子や」


「お褒めの言葉だと思っておきます。………開きますね」


「そやね」




ゴオォン




「ああ…
…あああああ…」





オレンジ…
メガネ…
巨人…
ボイン…ちょっと分けろよ





「誰だ?」


「さ…
三番隊隊長……市丸ギン…
零番隊…副隊長……結城舞」


「あァこらあかん」


「……」



ドンッ



次の瞬間風が吹き抜けるかの如くジ丹坊(変換不可の為カタカナで)の腕が飛んだ。
正確には市丸隊長の斬魄刀の神鎗によってだがたぶん、旅禍には見えてないだろうから…風と同じこと。





「…あかんなぁ…
門番は門開けるためにいてんのとちゃうやろ」





ジ丹坊から血の雨が降る。
……血雨か





「わぁー、凄いなぁ!ジ丹坊は」


「片腕でも門を支えられんねや?流石、尸魂界一の豪傑」





ジ丹坊……
痛い?痛い?
お願いだから、引いてよ
旅禍なんかの見方にならないで
市丸隊長に……殺られるよ?




「…オラは負けたんだ…
負けた門番が門を開けるのは…あだり前のこどだべ!!」





ダメっ!……それ以上は





「──何を言うてんねや?
わかってへんな負けた門番は門なんか開けへんよ
門番が“負ける”ゆうのは…“死ぬ”ゆう意味や」


「ジ丹坊ぉぉ!!!」





気がつけば叫んでいた。
だって、だって、
ジ丹坊は、冬獅郎の私の友達だもん……




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あきゅろす。
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