窓から射し込む日の光。 …あれ?雨戸閉め忘れた? …それに、これは味噌汁の匂い……? ガバッ 「…そっか」 そうだった、ここはシカマルの家で、シカマルのベッド。 ソファを見れば毛布だけが綺麗に畳まれている。 「お!起きたか、飯食べるだろ?」 「あ、うん…シカマルが作ったの?」 「あぁ、大したもんは作れねぇけど、一応一人暮らしだからな」 今朝のメニューは、豆腐の味噌汁にだし巻き卵……シカマルは料理が上手でした。 …だし巻き卵は、優しい味で、シカマルの料理は私好みの味付けだった。 「そうだ。 今日俺、任務あるんだがその間、茉奈は生活に要るもんでも買いに行ったら良いと思って、案内役を俺の幼なじみの奴に頼んだんだ」 「え、でも…私、お金ないよ」 「そのくらいナルトが何とかしてくれんだろ」 え、いいのかな? って思っても、確かに服とか…下着がないのは辛い。 ここは、ナルトさんの好意に甘えることにした。 シカマルの幼なじみって誰だろう? お茶を啜りながら考える。 「あ、緑茶…」 「嫌いだったか?」 「ううん、私、緑茶好きなの…」 味付けも好きなお茶も同じ食卓。 誰かと朝ごはんを食べることなんて久しぶりだ……今日は、良いことあるかも。 窓の外は白い雲が青い空を自由に泳いでいた。 |