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その娘、導かれればC
「死の森にいた…異世界の女だ」




シカマルのその言葉に俯いた少女の瞳は潤んでいた。
昔の…子どもの頃のナルトの瞳とよく似ていた。





「黙れシカマル」





ナルトは低い声でシカマルの言葉、全てを打ち消す。
少女の首もとを見れば怪我をしている。





「怪我…してる」


「あぁ…手弾かれて、クナイで」

「サクラちゃん、治してやってくれってば」


「え、うん」


「あ、」


「いい!」





シカマルが何かを言う前に茉奈が大きな声と共にサクラから離れる。





「でも、ちゃんと怪我治さなきゃ…後残るよ?」


「いい、いいから、私に近づかないで!」





さっきまでの大人しい感じとは、うって変わって拒絶する少女。





「お前…何で」


「か、関係ない…」





ナルトは暫く考えて、





「サクラちゃん、医療セット持ってきてくれってば…」




「うん」と言って火影室を出ていったサクラ。





「自分で手当て出来るか?」


「あ、はい……あの、ありがとうございます。」


「!いいってばよ」





なんとなく分かる、
なんとなく分かってくれる、

茉奈の、胸はぽかぽかとしていた。




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