「茉奈?」
「ねぇ、え…りちゃ、ん」
だめっ!
言っちゃっ駄目だ!
「ん?」
私の意志とは裏腹に勝手に動く口
「今日、事故に遭うから、三丁目の通りは通らないで、ね」
「……茉奈、ちょっと……笑えないよ…ι」
えりは、顔をひきつらせながら眼鏡を茉奈から奪うように受け取った。
そして、未来はその通りになる。
えりは、気味が悪いと思うもその通りを避けようと思っていた。が…急用を思い出し、その通りを通ってしまう。
幸い命に別状はなかった。
しかし、左腕の骨折、切傷、打撲の全治一ヶ月の怪我を負ってしまった。
そう、茉奈の言った通りに…… |