「やだだってば!」 泣きそう、 話しも聞いて貰えないなんて… 「グズ、」 「え!ちょっ茉奈?」 「…グズ、ふぇ……」 「泣かないでくれってば、俺もシカマルみたいに呼び捨てにして欲しいだけなんだってば…」 「は?」 「あ!出来たら敬語も無しがいいんだってばよ!」 「は?……え?」 「てか、呼び捨てじゃなかったらいやだってば!…俺達、家族だってばよ!」 「……はい!?いゃ、うん!」 へへ、って笑うナルトさん…いや、ナルト。 …か、家族か…… 「で?頼みって何なんだってば?」 「あ!」 忘れてしまうところだった。 ナルトは優しく「何でも言ってくれってば!」と言った。 「えっと…私も、木の葉の役に立ちたいの。…私、忍びになりたい!」 一瞬、ナルトは目を見開き驚いたようだったが直ぐにニカッと笑い 「いいってばよ!ただ、直ぐには忍びになれねー 分かるだろ?」 コクリと頷く私を見てナルトは、暇がある時に修行つけてくれると約束してくれた。 帰りには、忍者についての巻物をどっさりとくれた。 「大体の事ならシカマルの方が教えるの上手いってばよ!シカマルにも言っておくから。 それでも、分かんねー事があればいつでも来てくれて構わねーってばよ!」 「ありがとう、ナルト」 家に帰り早速、巻物を広げてみる。 “チャクラ”“印”“性質変化”“形質変化”“基本戦闘”“医療忍術” それぞれの巻物をどんどん読んでいった。 |