「本当に、茉奈大丈夫?」 「うん、大丈夫…大分、楽になってきた」 「よかった」と、微笑んでくれるいの。 「……」 「どうしたの?」 「え、いや…あ、ありがとう///」 いのは首を傾ける。 茉奈は、初めて人に心配して貰えたのだ。いのの思いが自分を“心配”してくれているんだと気づくのに少し時間が掛かった。 暫く2人、夕日を背にして歩く。私がこの世界に来たときもこんな時間と天気だった…でも、違うことがそれは、誰かと…いのと一緒にいること。 突然いのが振り向いた。 夕日には人のシルエットが…だんだんとはっきりしてくる。 「あ!シカマルー!!」 「シカマル」 「よぉ、いの今日は世話かけたな。茉奈も要るもん買えたか?」 「あんたの為じゃないんだから、茉奈の為なら!しかも、買い物ならいつでも言って!」 「ありがとう、いの」 いのは、茉奈の手をとり「また、買い物行くわよ!」と言ってくれた。 その後は、いのと別れシカマルと2人でシカマルの家まで歩いた。 「シカマル…その格好……」 |