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ColorfulDays!



「てか、そろそろホテル戻らんと夕食の時間に間に合わんのとちゃいますか?」


携帯の時計を見ながら呟く財前君に小春さん達は焦った表情を浮かべる


「そうやった!蔵リンに怒られちゃう!」

「そろそろ行くか」

「引き止めちゃってすまないな。ちなみに小春さん達が泊まってるホテルってどこなんだ?」

「あそこに見えるあのホテルよ」


小春さんが指差した先に大きいキレイな高層のビルが見えた。あんないい所に泊まってるのか。いいなー。私も地方に住んでたらあんなホテル泊まれたのかなー


「あそこのホテルか。私もあっちの方向なんだ。よかったら途中まで一緒に帰ってもいいか?」

「大歓迎よ!りり子ちゃんも同じ方向だっけ?」

「あ、私は逆の方向なんです!」

「そうなんや。帰りもう暗いけど一人で大丈夫?」

「はい、大丈夫です!いつも通ってる道だし!じゃあ私はここで!皆さん全国大会頑張ってくださいね!」


そう言いながら手を振って帰る方向に踵を返した瞬間、いきなり誰かに体を引き寄せられた


「け、謙也さん…?」


顔を上げたら謙也さんが私の肩を掴んでいた



「ほなら、俺りり子ちゃん送っていくわ。白石にはなんかうまく言っといてや」

「ちょっ!謙也さん!?」



謙也さんは戸惑う私を受け流すように、帰り道の方へ私の体を進めた








そんな遠ざかっていく二人の背中を見つめる一同




「謙也君やるわね!」

「へタレキャラ克服やん!」

「あれ?やっぱり忍足はりり子のことが好きだったのか?」

「そうっスよ。やっぱり普通に見てたら誰でも気付きますよね?あそこまで謙也さんは露骨にだしとるんに気付かんりり子はほんまアホっスわ」

「こーら、財前!りり子ちゃんの悪口言ったら許さないわよ!」

「また浮気か!死なすど!」

「まぁ、りり子は恋愛面では鈍いからな…でも」



りり子はこの前の合宿で赤司さんといい雰囲気になっていたような気がするんだが…

まぁ、実際りり子から聞いたわけではないし忍足の為にもこの話しは私の胸に閉まっておくか



隣ではしゃいでいる四天のメンバーを見つめながらそんなことを思う神子であった。

だが近々起こりうるトラブルにその気遣いは脆くも崩れ去ってしまうことにこの時の神子も四天のメンバーも気付かずにいたのであった。



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あきゅろす。
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