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ColorfulDays!



「はい、大丈夫っスか?」

「う…ありがとうございます…」


黄瀬が売店で買ってきてくれたジュースを受け取る。
あれから絶叫系を制覇した二人だったがそれによってりり子の乗り物の耐久の限界値が超えてしまいプツンと糸が切れたかのように一気に乗り物酔いがまわってしまったのだ。それを心配した黄瀬に促され周りの来場客の声で賑わってる中りり子はベンチに体を預けていた。



「黄瀬さん…ごめんなさい…」

「あはは、少し調子に乗りすぎたっスね」

「うぅ…反省してます…」

「まぁ、それほど楽しんでくれてたって事っスよね。あんなに無邪気にはしゃぐりり子っち初めて見たっス」

「お、お恥ずかしいところを晒しちゃってすいません…」

「全然っスよ。むしろ可愛かったっス!」



そう言って笑顔を向けてくる黄瀬を見て りり子は恥ずかしそうに視線を逸らした。
ただでさえ血がのぼってるこの状態でそんなこと言われたら身体中の血液が沸騰しちゃいそうだよ。
黄瀬さんってストレートだよね。だからこそ黄瀬さんの言葉って心に響くのかな。お世辞だなってわかりつつもなんかときめいてしまう…


「…黄瀬さんってモテるでしょ?」

「はっ!?なんスかいきなり!?」


突然ポツリと発せられたりり子の言葉に驚く黄瀬。突然の問いかけに苦笑いを浮かべながら「ま、まぁ自慢じゃないスけど女の子にフラれたことはないっスね」と答えた。
人によっては苛立つそんな黄瀬の言葉に対してもりり子は無邪気な笑顔を向けた。



「やっぱり!黄瀬さんって顔がカッコイイのは勿論だけどそれ以外にも沢山魅力ありますもん」

「え?」


今のりり子の言葉が気になったのか隣に座ってるりり子の横顔を見つめる。


「今だってこうして嫌な顔一つせずに看病してくれたり…周りを元気にしてくれる明るさだったりとか、まだ知り合って間もないからその中からの印象でしか言えないんですけど、黄瀬さんは見た目を切り離しても素敵な人だと思います」


そう言って優しく微笑むりり子を見てなにやら今まで感じたことのないような気持ちが湧き上がってきた。呆然とした表情でりり子を見つめる。だが、咄嗟にそんな気持ちを切り替えるように笑顔を浮かべた。


「そんなに褒めても何もでないっスよ?」

「ほ、本当だよ?」

「あはは!ありがとっスりり子っちはいい子っスねー」


必死に訴えるりり子の頭を「よしよし」と子供をあやすかのように撫でる。その行為にりり子は不服そうな表情を浮かべた。


「じゃ、元気になったようだしラストは観覧車行かないっスか?高い所平気?」

「心遣いは嬉しいんですけど、絶叫系を制覇した人に言う言葉ですか、それ」

「それもそうっスね」



それにしても黄瀬さんも一緒に絶叫系乗ってた筈なのに私と違って全然元気だなー。やっぱ鍛え方が違うのかなぁ…




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あきゅろす。
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