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ColorfulDays!




時間も忘れてすっかりおしゃべりに夢中になっていたそんな最中にいきなり小春ちゃんにある質問を切り出される



「ところでりり子ちゃんって今好きな子とかおるん?」


「へっ!?」



飲んでいたココアを両手に持ったまま固まる



「小春、その質問は唐突すぎるやろ。こいつ固まっとるやん」

「(謙也きゅんの為よ!この機会逃したらいつまでたっても二人は進展せえへんやろ)」

「(なるほど!それもそうやな!)」


「「で、どうなん!?」」




前乗りになって聞いてくる小春さんと一氏さんの気迫に押されて後ろにたじろぐ


「え、えっと…」


目の前の二人は興味津々な表情を浮かべている。そんな二人の表情に冷や汗が出てきた…

そんな私の心境を小春さんは察してくれたのかリラックスさせるように表情を崩して口を開いた


「言いたくなければ全然いいのよ!いきなり変な質問しちゃってごめんな」


「あっ、いや、言いたくないとかそんなんじゃなくて…どういう風に説明したらいいんだろって今頭の中で考えてて…」

「てことは今気になってる人おるんか!?」

「え、ええ。一応…」


私の言葉に顔を見合わせる小春さんと一氏さん。


「「一体その人は誰!?」」


再び前のめりになって聞いてくる二人。てか声でかっ!!周りのお客さんびっくりした顔でこっち見てるから!!


「え、えっと…二人の知らない人ですよ!?」


「知らない人?謙也じゃないんか!?」


私の言葉に驚いた顔で大声を荒げる一氏さん。それを隣で聞いてた小春さんは思いっきり一氏さんの背中をどついた


「(ユウ君のバカッ!)」

「(す、すまん!つい興奮してしもうて…)」

「てか、なんでそこで謙也さんがでてくるんですか?」



二人のやり取りを見ながらきょとんとした顔で問いかけるりり子



「あ、いや!別に深い意味はないんや」

「そうそう!で、その人ってどんな人なの?」


小春と一氏は必死にごまかしつつもりり子の鈍さに同時に心の中で安堵のため息をつく



「この前まで青学女子テニス部は合宿だったんですけど、そこでたまたま一緒の期間に同じ合宿所を利用してる他校の人がいて…」

「その他校の中におった奴がお前の気になっとる人なん?」

「は、はい…」

「うちらの知らない人達ってことはテニス部関係ではないの?」

「はい、えっとバスケ部の人です!東京都の帝光中学校ってご存知ですか?」

「帝光中!?しっとるしっとる!今キセキの世代って騒がれとる人達が所属しとる学校やろ!?」



小春さんが目を輝かせながら語る

てか、関西まで名が知れてるとかすごいなー!

やっぱりキセキの世代の人達ってすごいんだね



「あの子達可愛いなって目つけてたのよねー!ロックオン☆」

「浮気か!死なすぞ!」


はしゃぎながら語る小春さんの頭にチョップを食らわす一氏さん


「で、その中でりり子ちゃんは誰が好きなん?」

「えっ!?」


小春さんの問いかけに段々と顔が熱くなる。

小春さんたちとは学校も違うし所属してる部活も違うから赤司さんのことを絶対知らないだろうなーという安心感があったから打ち明けてもいいかなってさっきまで思えてたけど、私の想像以上にキセキの世代さん達は有名だったから正直に打ち明けるのなんか恥ずかしくなってきちゃった…


「ご、ごめんなさい!これ以上は恥ずかしくて言えません…」


顔を真っ赤にさせたまま俯かせる。お願いだからこれ以上何もつっこまないで!


「別にええやんか!ほら、言うてみ!」


ここまで引き出したのならば最後まで聞かなきゃ気が済まないのか中々引き下がらない一氏さん。確かにここでもったいぶるのはずるい気もするけど、本当に恥ずかしいんだよー!お願いだから諦めて!


「ごめんなさい!言えません!本当恥ずかしいんです!!」

「もうええよりり子ちゃん!こっちも色々問い詰めるようなことしちゃってごめんな」


困ってる私をもう見てられなくなったのか助け舟を出してうまく話しを締めてくれた小春さん

た、助かった!



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あきゅろす。
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