[携帯モード] [URL送信]

ColorfulDays!


~某街中にて~





「うー…昨日全然眠れなかったせいか今日の練習ボロボロだったなー」



目にクマが出来た状態でテニスバックを肩に担いだまま街中を歩く。今日の練習は15時までということで部活が終わって大幅に時間が空いた私はこのまま真っ直ぐ家に帰る気持ちにもならず街中をぶらついていた。

あかりは今日用事あるって言ってたし、ストリートテニス場でも行こうかなー。

そんな事を考えながら歩いていたら…



「あらっ!もしかしてりり子ちゃん?」



不意に誰かに声を掛けられる。「知り合い?」と思って振り返ったらその先に立っていた人物を見て自然と笑顔が浮かび上がった



「小春さん!一氏さん!キャー!お久しぶりです!!」

「やっぱりりり子ちゃんやったわ!やーん、久しぶりね!相変わらず可愛い子ちゃんやわー」

「浮気か!死なすぞ!」

「あはは!相変わらずですね!」


この二人とは去年椿先輩と大阪に遊びに行った時にとあるお笑い劇場で知り合ったのだ。偶然にも同じテニス部だったことからひょんな経緯で特別として四天宝寺中の練習に参加させて貰ったんだよね。一年前のことだけど懐かしいなー


「いつからここ(東京)に?」

「今日のお昼頃よ!だからまだ着いたばかりなのー」

「え!?そうなんですか!?」

「ほんまやったら東京行くんもうちょい遅くてもよかったハズなんやけど謙也がごねるから予定日早めたんや」

「謙也さんが?何故ですか?」

「それはお前に「こんな所で立ち話もなんだからどこかお店入りましょうよ!」」


一氏さんの口元を片手で思いっきり塞ぐ小春さん。力が強いのか一氏さんはだいぶ苦しそう…


「(ゆう君のバカッ!謙也君の気持ちをバラすようなこと言っちゃ駄目でしょ!?)」

「(す、すまん小春!それより窒息死しそうや!手放してくれへん!?)」


なにやら小さい声で言い合いをしている二人。ここからじゃ何を話してるのか全然聞こえない。この状況に完全に置いてきぼりになっていた私はただ苦笑いを浮かべたまま立ち尽くしていた。


それにしても謙也さんも今、東京にいるのかー

久々に会いたいなー!



.





[*前へ][次へ#]

2/5ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!