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ColorfulDays!



「やだー!!帰りたくないー!!」


いよいよ合宿最終日。帰り道に利用するバスがこの一週間の長かったようで短かった合宿生活の終わりを告げるかのように宿舎前に到着した。


美月先輩はずっと黄瀬さんにしがみついて帰りたくないと喚いている


「同じ東京都内に住んでるんだからいつでも会えるっスよ」


子供をあやすように美月先輩の背中を叩く黄瀬さん。



「みっどりーん!また試合しようねー!」

「変なあだ名で呼ぶな。ったく桃井の奴…後で覚えておくのだよ」


向こう側では恐いもの知らずのあかりが緑間さんに絡んでいた


「その扇子いつも持ち歩いてんの?」



桜花先輩が常に持ち歩いているピンクの扇子を見て興味津々に問いかける紫原さん



「そうよ。この扇子は私の一部なの」

「ふーん…ちょっと貸して〜」

「ちょっ!お菓子を食べてた手で触らないで!」


なんだかんだで桜花先輩もキセキの世代の人達に馴染んでたみたいだ(多分)



「黒子くん。またお勧めの本があったら是非教えてくれ」

「はい。椿さんとは趣味が合うのでまた機会があったらお話ししたいです」

「そ、そうか!なら良ければ携帯番号を交換しても構わないか?」

「いいですよ」


お互いポケットから携帯を取り出して赤外線の画面を開く



「いやーっ!!テツ君が椿さんと携帯番号交換してるー!!」


2人のやり取りを見ていた桃井さんはショックを隠せないでいた。


「だ、大丈夫ですよ!深い意味はないと思うので…」

「番号交換するくらいでいちいち騒ぐなよ」


ショックを受けてる桃井さんをフォローするもまったく効果はないようで私に体を預けたままシクシクと泣いていた。隣にいた青峰さんはめんどくさそうな表情を浮かべて片耳をほじっている。この状況に苦笑いを浮かべていたら誰かが後ろに立つ気配を感じた



「りり子」


不意に背後から名前を呼ばれて心臓が高鳴る







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