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ColorfulDays!



「…て事があったんだよね!」

「だからあかりは今日の練習やめるようにって言ったんだよー!」

「ごめんごめん!」



あれから一気に時間を飛び越えて夜になり、自室でくつろぎながらあかりに今日の出来事を話した。
あかりはベッドに腰掛けながら髪を梳かしている。


「てかさ、あかり一つ気付いた事があるんだけど…」

「ん?なにー?」


雑誌を読みながらあかりに返事を返す。


「りり子が前に言ってたせいちゃんって赤司君のことなんじゃないの?」


あかりの言葉にかじっていた煎餅がポロッと落ちた



「…なんで?」

「ほら、赤司君の下の名前って征十郎でしょ?そこから征を取ればせいちゃんになるじゃん」

「確かにそうだけど、ありえないよー!」




アハハと話しを聞き流して再び雑誌に目を向けてみるもののあかりの言葉が気になってまったく雑誌の内容に集中出来なくなった



私の動揺を知っててか知らないでか「それにさー」とあかりは話しを続ける


「美月先輩から聞く限り赤司さんって普段はバスケと自分の趣味にしか関心を持たない人らしいよ。勿論人間関係でも。この合宿で初対面でしかも何の共通点も持たないりり子にここまで世話を焼くとか普段の赤司君からは絶対にありえないことなんじゃない?」



「…そう…なのかな…?」



確かにこの合宿で初対面であるはずの私にあそこまで面倒を見てくれるって今思えば不自然だよね…



「てかね…実は私もそうなんじゃないかって思う場面がいくつかあったの」

「マジで!?」

「でも確信が持てなくって…」

「本人に直接確かめてみたらいいじゃん!」

「それはいやっ!」

「なんで?」

「なんでって…なんとなく?」

「もー!意気地なしなんだから!こうなったらあかりが直接聞きにいってあげる!!」

「わーーーー!!余計なことしなくていいからっ!!」


部屋から出て行こうとするあかりのパジャマの裾をおもいっきり引っ張る


「うだうだ言ってる間に後3日で合宿終わっちゃうんだよ?」

「うーん…でももし違ったら恥ずかしいじゃん」

「でもこのままモヤモヤしてるよりはマシでしょ!?明日にでも聞いてみなよ!!」

「ごめん!!やっぱり無理!!」


この話しから逃げるように布団に潜った。あかりの抗議する声が聞こえてくるけど無視!!



そんなこんなでモヤモヤを抱えたまま2日間が過ぎていき、色んな出来事があったこの合宿はいよいよ明日で最終日を迎えようとしていた





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