ColorfulDays!
◇
「あれー?見学しにきたんっスかりり子っち!」
「あ、ま、まぁ…そんな感じです」
練習試合が終わったと同時に満面の笑みでこっちに駆けつけてくる黄瀬さん。
「一人かよ?あかりちゃんは?」
「あかりは今桜花先輩と練習試合してます」
青峰さんもタオルで汗を拭きながらこっちにやってきた
「こんな所でサボってていいのか?」
緑間さんに見下ろされながら問いかけられる。ちょっち恐いかも…
「自分の練習メニューは終わらせてきたので…みなさんの邪魔しちゃってすいません」
「静かに見学だけしてるのなら別に構わないのだよ。青山と風早に比べればお前ははるかにマシだからな」
うぅわ…あかりと美月先輩って緑間さんからあまりいい風に思われてなかったのね。確かにこの人外見からして神経質そうだし騒がしい人は苦手そうだわ
「てか、なんかいい香りがする〜」
「ひゃっ!」
いきなり真正面から紫原さんが顔を近づけてきて犬のようにクンクンと鼻を鳴らしてきた
「これ何の匂い〜?」
「あ、多分このリップの香り…かな」
ポケットから青りんご味のリップを取り出して紫原さんの目の前に見せ付ける
てかあまりの突拍子な出来事に心臓が縮まるかと思った…!
「それ僕も前使ってました。いい香りですよね」
「うわっ!?」
いつからいたのか不意打ちに隣から聞こえてきた声に肩を跳ね上がらせる。当然その声の主は影の薄さで定評がある黒子さんだった。
「く、黒子さん!」
「お疲れ様です、水原さん。昨日は大丈夫でしたか?」
「あ、はい…赤司さんが部屋まで送ってくれたから…」
そう言って正面に顔を向けたら数歩離れた先にいる赤司さんと目が合った
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