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ColorfulDays!



「ったぁー!今になって痛み出てきたよ」


一通りの合宿の練習メニューを終えてランニングをしていたら、足に激痛が走って一旦立ち止まる。


うーん、このままランニングを続けたら間違いなく足に支障がでるよね。全国大会まで響いたらやばいし…


しょうがない…


くるっと踵を返して合宿所に戻ろうとした瞬間すぐ近くに建ってる体育館から活気ある声が聞こえてきた。


そういえばこの体育館って帝光バスケ部さんが練習で使ってるんだよね。どんな練習してるのかちょっと気になるなぁ…


「よし!ちょっち覗きに行こう!」


キセキの世代と世間で騒がれてる人達の練習風景がどんなものなのか気になり、帝光バスケ部さん達が練習で使ってる体育館へと足を勧めた。














「うーわぁ…すごい!」


目の前の光景は想像以上に壮絶なものだった。

動体視力がかなりいい方の私の視力でも目の前でプレイをしている選手の速さに追いつくのがやっとだった。今はきっと練習試合をしているんだろう。視線の先で青峰さんがものすごい速さで相手をドライブで抜くのが見えた


体育の時間以外で初めて生で本格的なバスケの試合を見たけど…こんなにレベルが高いんだ…

うちの学校のバスケ部はあんま強くないし(実際テニス部員のリョーマ君にシュート勝負で負けてたぐらいだし)こんな強い学校と戦ったら間違いなく心折れちゃうよね…


てかテニスとはいえよく私黄瀬さんに練習試合で勝てたよね。あれぐらい身体能力値が高くてテニス部に入って経験積んだら間違いなく全国トップクラスの選手になってたんだろうな


「あれ?りり子ちゃん」


開けっ放しになっていた体育館の扉の外からこっそり覗いてたらスコアをつけている桃井さんに見つかってしまった。


「どうしたの?何か用事?」

「あ、いや!どんな練習をしてるんだろうって気になって…邪魔しちゃってすみませんっ!」

「全然だよー!どうせなら中で見てく?」

「あ、いや!お構いなく!!」

「大丈夫だよー!普段はきーちゃんのファンの子達もよく部活見学しに来てるし」

「いや、本当に大丈夫ですからーって聞いてます!?桃井さん!!」


半ば無理矢理腕を引っ張られて中に通される。意外に力強いな桃井さん…てかキセキの世代の人達って赤司さんといい黄瀬さんといいちょっと強引な人が多い!?


練習に集中してる部員達は私が中に入ってきたことには気付いていないようだ。


桃井さんは自分が座っていた椅子の横にパイプ椅子を取り出し設置するとそこに座るよう勧めてくれた。


「あ、すいません」

「りり子ちゃんとはゆっくり2人で話してみたかったんだ」

「え!?私とですか?」

「うん!」

「そんな風に言って頂けて…う、嬉しいです!」



桃井さんの言葉に嬉しさからか恥ずかしさからか頬が赤く染まった。

そんな私を見てニッコリと微笑む桃井さん



「そ、それにしてもすごいですねみなさん!素人の私から見ても皆さんのすごさは伝わりました!」

「バスケの試合の観戦とか行ったことないの?」

「あ、はい。テニス以外の観戦はあまり…」

「本当にテニスが好きなんだね。りり子ちゃんがテニスを始めたきっかけってなに?」

「それは、」


私の言葉を遮るようにブザービーターの音が鳴った。







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