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ColorfulDays!



「てか、この合宿が始まってから思ってたことなんだけど…赤司君って妙にりり子ちゃんに入れ込んでる気がしない?」


場面は移り変わってここは合宿所内にある大きな体育館。現在この合宿所を利用してるのは帝光男子バスケ部と青学女子テニス部の2校だけの為主にこの体育館は帝光男子バスケ部が使っている。
朝食を食べ終わった部員達は練習前で時間を持て余しているのか自主トレをしながらも雑談をしていた。

そしてその話しの中心は赤司とりり子の事だった



「桃っちも思ったっスか!?俺も昨日の出来事を見てもしかして…って思ったっス」

「赤司君が女の子をおんぶするなんて、普段じゃ考えられないことだもんね」

「なんだかんだで赤司っちも面食いっスねー!きっとあの子は競争率高いっスよ」

「桃井さん、黄瀬君怒られますよ」

「いいじゃないっスか黒子っちー!黒子っちだって赤司っちとりり子っちの事気になるでしょ!?」

「気になりますけど、練習前にこんな話をしてた事が赤司君に知られたらまた練習メニューを追加されそうなんで」

「黒子の言うとおりだぞ黄瀬」



「げっ!」


背後からの射抜くような視線を感じて石膏で固まったように体が動かなくなる黄瀬。噂をすればなんとやらって奴で今まで用事でこの体育館にいなかった話題の中心となっていた人物が自分の背後で威圧感を身にまとって立っている事が容易く想像できた。



「あ、戻ってたんスか…赤司っち…」

「昨日の今日でまったく懲りてないようだね」



ゆっくりと後ろを振り返ったら案の定いつも以上に威圧感を身にまとった赤司が立っていた。蛇に睨まれた蛙のように黄瀬はその場から動けなくなる



「い、いやー…これはっスねー…」

「黄瀬は練習メニュー5倍に追加だ」

「ええええええええ!?俺死んじゃうっスよ!?」

「自業自得なのだよ、むしろ今死ね」



シュート練習をしながらその場面のやりとりを聞いていた緑間は痛恨の一言を放つ。



「ひどっ!緑間っち!!」

「黄瀬以外は通常メニューを開始しろ。黄瀬は合宿所の外回り30周だ」


黄瀬がショックを受けてるのも無視して練習開始の指示を出す赤司。各自それぞれ自分の持ち場に散らばり今日一日の練習が始まった。一方黄瀬は半泣きになりながら体育館を出て行き外周に行ったのだった。






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