ColorfulDays!
◇
「あーりゃりゃ!結構腫れちゃってるね。大丈夫ー?」
「うーん、痛みは感じないんだけどねー」
「今日の練習休んだらー?」
「このくらい平気だってー」
昨日は色んな出来事が重なって疲れていたせいか、赤司さんに部屋まで送って貰った後にベッドに入った瞬間速攻眠りについてしまった。んで目が覚めたらあっという間に朝になっていた。
一応気になって昨日くじいた足を見てみたら肉眼でもはっきりわかるぐらい足が腫れていたのだ。
あかりに湿布を貼って貰ってその上から靴下を履く。
暑いからあまり長ジャーは着たくないんだけどスコートだと足の怪我が周りにばれちゃうからなー。仕方ないと思いつつしぶしぶと長ジャーを履いた。
「ちょっとー!足捻挫してるのに練習に参加してるってバレたら絶対怒られるよー?」
「バレなきゃ大丈夫だって!」
「そういう問題じゃないでしょー?」
「お願い、あかり!」
「うっ…!」
私が言い出したら聞かない性格を周りで一番理解してるのはあかりだ。私の顔を見て一瞬たじろぎながらも観念したようにあかりはため息を吐いた。
「もう…危ないと思ったら無理にでもやめさせるからね」
「ありがとうあかり!!」
満面の笑みを浮かべてあかりに抱きつく。ごめんね。あかりが心配してくれるのはわかるんだけどこの貴重な合宿の一週間のうち一日でも無駄に出来ないじゃん?あかりの了承も得て上機嫌でラケットを持って部屋を出た。だけど、あかりの曇りが掛かった表情が消えることはなかった。
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