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ColorfulDays!



「うわー。夜の合宿所って不気味っスねー」

「こわーい!黄瀬くーん」


懐中電灯を持った黄瀬さんを筆頭に真っ暗な合宿所の廊下を探索する私達。

美月先輩は黄瀬さんの隣をキープ、あかりは青峰さんの腕を自分の腕に絡ませて歩いていた。てか君たちまだひっつき合ってたのか

桃井さんは黒子さんの服を掴みながら歩いている。




「りり子っちー!そんな後ろで一人で歩いてて大丈夫っスかー?こっちおいでよ!」


一番後ろを歩いてた私に気付いたのか、黄瀬さんが前に来るよう手を差し伸べてきた。



「…りり子っち?」



いきなりそう呼ばれた事で頭に疑問を浮かべていると前を歩いてた黒子さんが「黄瀬君は自分が認めた人には名前に〜っちとつけて呼びます」と丁寧に説明してくれた。

そうなのか。てか私黄瀬さんに何か認めさせる事したっけ?そう考えてる間に黄瀬さんが懐中電灯を持ったまま私の目の前に来てそのまま私の右手を掴んできた



「ほら、行くっスよ」

「えっ!えぇぇ!?」



戸惑う私を置いてきぼりにして私の右手を握ったまま前にいた人達を掻き分けて先頭の位置に戻って行った


そんな私の状況をおもしろくないのか美月先輩が恐い表情でこっちを睨んできた。


目が…目が恐いよ…!


黄瀬さんの今の行動はあくまで一人で歩いてた私を気遣っての事なのにそんな顔して睨まないでよー!



「き、黄瀬さん!私一人で歩けるから大丈夫です!」



美月先輩の目もあるし、なによりこの状況がとんでもなく恥ずかしくて顔を真っ赤にしながら繋いでる右手を離すよう抗議してみるが…


「ダメっスよ。俺が女の子を一人で歩かせるなんて事したくないんで」



そう言って女の子なら誰もが見惚れるような笑顔を向けられた

結局右手を離してくれる気配はなさそうだ




「ちょっとー!!私の事放置しないでよ黄瀬君!」

「ごめんごめん!ほら、青山っちもこっちの手空いてるっスよ」



美月先輩のケアも忘れない黄瀬さん。この人がモテる理由がルックス以外にもあるなーって納得した瞬間だった。


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