ColorfulDays!
◇
「ふぅ…疲れた…」
練習内容よりも美月先輩と桜花先輩のフォローの方が疲れた。
あかりも手伝ってくれたけど、あの二人のバトルを止めるのは2人掛かりでも大変なのだ
そんなこんなであっという間に夕食の時間になった
やだなー…またあの人達に会わなきゃいけないのかぁ…
ご飯作りに来る人の時間帯って決まってるらしいし当然夕食の時間も被るよなー
はぁーっと重いため息をつきながら食堂に向かった
◇◆◇◆◇◆
「りり子!」
「神子先輩」
重い足を引き摺りながら食堂に向かっていたら、偶然トイレから出てきた神子先輩と会う
「顔に生気がないな。大丈夫か?」
「え!?本当ですか!?やだ、すいません」
「はは、色々とありがとな。正直な所さっきのフォローは助かったよ」
「いえいえ、こんな事しか出来ませんけど先輩ただでさえ他にも仕事を抱えて大変なんですから何か私でお役に立てることがあればいつでも言ってくださいね」
「合宿に来てからのりり子は頼もしいな」
そう言って笑う神子先輩を見て頬が緩む
今まではめんどくさいことはほとんど神子部長に押し付けてしまっていたけど(すいません)この合宿中は全力で神子先輩のフォローをしようと改めて誓った
和やかな空気が漂ってる中バッタリと廊下の角で会いたくなかった人物に遭遇する
「お疲れ様。君たちもこれから夕食かい?」
う…赤司征十郎…
目の前の人物は笑みを浮かべてるのにも関わらずなんとなく私の中でその笑みに対して拒絶反応を感じた
「あ、あのさっきは騒がしくしてしまってすいませんでした」
「あぁ、これから気をつけてくれればいいよ」
とりあえず謝ったんだけどなーんか腑に落ちないなぁと思いつつも作り笑いを浮かべた。
「お疲れ様です。そちらもこれから夕食ですか?」
神子先輩が赤司さんに笑顔で問い掛ける
「だいぶ予定時刻を過ぎてしまったがうちもこれから夕食だよ」
てか、赤司さんの存在感に埋もれて気付かなかったけど後ろにいる2人でかっ!!
さすが強豪バスケ部…
「お腹空いたよ〜もういいから行こうよ〜!」
紫の髪の人が欠伸をしながら急かすよう口を開いた
「早く行かないとあいつらがうるさいのだよ。」
緑の髪の人も少しイライラしてるようだった
「すまないね、それじゃ失礼するよ」
あっという間に三人は食堂に向かっていってしまった
「神子先輩、うちらも急ぎましょう」
「そ、そうだな。」
神子先輩は三人に圧倒されていたようだった
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