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ColorfulDays!



「合宿!?」


「そうだ」


今年の関東大会も優勝というめでたい形で幕を閉じたと同時に学校の方も夏休みへと突入した。
夏休みの過ごし方は生徒によって様々だが常勝の肩書きを背負うこの青学女子テニス部の部員達は次なるステージの全国大会に向けて日々練習に明け暮れていた。


そんな中で毎朝恒例のミーティングで強化合宿をすることを神子部長からレギュラー陣に伝えられたのだった。


「ちなみにさぁ、合宿の期間ってどれくらいなの〜?」


そう訪ねたのは別名魔性の女と呼ばれている…いや情報のスペシャリストと異名をつけられている女子テニス部で必要不可欠の存在の青山美月先輩。


細長いキレイな足を組み、持参している大きな鏡をみながら髪を丁寧に束ねる美月先輩。
端からみれば人に物を訪ねるには失礼極まりない態度だと思うだろうが、この人はこういうマイペースな人間だ。
周りもそんな美月先輩の事を理解してるっていうか慣れてしまったのか気にしていないようだった。

まぁ、桜花先輩はあまり美月先輩の事好きじゃないみたいだけど…



「合宿の期間は5日間だ。ちなみに来週からになる。」


「こりゃまた急ですねー!」


「合宿所を利用できる日はほぼ他の学校で埋まっていて来週しか空いてなかったみたいなんだ」


「なるほどー。人気な合宿所なんですねー」


「ちなみに私達の他にも合宿に参加する学校があるから失礼のないようにな」


「えっ!?どこどこ!?」


同じ日に合宿に参加する他校に興味が惹かれたのか目を輝かせながら部長に問いかけるあかり。


「えーっと…テニス部とは全く関係がない学校だな」


プリントと睨めっこをしながら顔をしかめる神子先輩


「なーんだ!ちなみになんて学校ですか?」


「えーっと…帝光中学の男子バスケ部だ」


「「帝光バスケ部!?」」



声をハモらせて立ち上がる美月先輩とあかり。


「…なに?帝光中学がどーしたの?」


そんな二人の反応に鬱陶しそうな表情を浮かべる桜花先輩


「やだー!桜花知らないの!?帝光中学といえば今一番旬のキセキの世代がいる学校よ!!」


「「キセキの世代?」」


今度は私と神子部長が声をハモらせる


「そう!中学バスケ界で全戦全勝を飾る10年に一度の逸材揃いと言われてる天才のレギュラー陣…それがキセキの世代よ!!」


手を組みながら今にも踊りだしそうな勢いで語りだす美月先輩

なんとなく察しがついてきたわ。

美月先輩とあかりは部活が強いだけの学校に興味を持つはずがない。

つまり…


「「なんてったってキセキの世代はイケメン揃いなんだからー!!」」


やっぱりね



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