ColorfulDays!
◇
「おー!!いたいたー!!」
センチメンタルに浸っていた気分を打ち消すようにいきなり屋上の扉が開いた
「桃?」
振り向いた先には桃城と桃城に首根っこを引っ張られているリョーマ君と不二先輩がいた。
「キャー!!リョーマくーーーーん!!」
リョーマ君を見たあかりは目をハートに輝かせてリョーマ君に飛びついた
「ちょ!風早先輩苦しいッス!!」
あかりに抱きつかれたリョーマ君は心底嫌な顔をしている。Fカップの持ち主で顔はアイドル並に整ったあかりに抱きつかれて嫌がる男は世間一般にはいないだろうとは思っていたが例外がいたようだった。
「相変わらずだね、あかりちゃんは」
あかりとリョーマ君の絡みをいつもと変わらない笑顔で眺めている不二先輩。リョーマ君を助ける気配はなさそうだ。
「なんか用?」
卵焼きを口に含みながら桃に問いかける
「おう!今日の部活男子も女子も休みだろ?だからストリートテニス場でみんなで打たねーかって話しになってたんだけどよかったら行かねーか?」
「マジ!?行く行くー!私ストリートテニス場って行ってみたかったんだよねー!」
「よーし、決まりな!帰り校門の前で待ってるぜ」
「うん!ありがとー!」
ストリートテニス場かー!
楽しみだな
夢の出来事もセンチメンタルな気分もテニスの一言で吹っ飛んだ。
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