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華城学園高等部
4

「ただいま」

走り終わった俺はいち早く部屋に向かった




「おかえり」

あれ、いつもなら来るのにな・・・

いつもなら帰った俺のところに来てんのに、今日は声だけして姿が来ない



俺はいつもと違うなと思いながらも、リビングに行った





「今飯作ってっからさ、シャワー浴びてこいよ」

・・・なるほど。


「飯作ってたんだ」

俺は狂矢が手馴れた手つきで料理をしている後ろに立って、腰を片手で引き寄せた


「そ、時間も時間だし」

そう言いながら料理を続ける。

俺はそんなのお構いなしに狂矢の首筋に顔を埋めて、キスをした





「な・・何だよ」

「今日さ、何考えて走ってたと思う?」


料理をしている手が止まる。


「は?・・・何考えてるかって、・・・部活のこととか?」

てか部活のために走ってんだからそれだろ、と付け加える狂矢。




「なんかさ、今日は違ったんだよね。」

「?」

疑問符を浮かべる



「どこかの誰かさんがすげぇ行くな、みたいな顔してたからその人のこと忘れられなくてさ」

わざとらしく耳元で囁いてみるとみるみる真っ赤になっていく



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