華城学園高等部
部屋
「あ、そうだった。翔吾」
狂矢に話し掛けられて俺は抱きしめていた腕を緩め、狂矢の顔を見た
「ん?」
「ちょっと仕事について話さなきゃいけねぇから、部屋行くぜ」
「仕事って・・・」
「そ、総師と皇紀のこと。それとそれについて話さねぇとな。
ついさっき知ったことだしな
「ん、わかった」
俺がそう言うと、狂矢と俺は部屋に向かった。
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部屋に戻った俺は総会について聞いた
仕事についても権力が上であることも。
「なあ、翔吾」
「ん?」
ソファの上で横に座っていた狂矢が俺のほうに視線を向けた
「一生俺から離れるんじゃねーぞ」
・・・そういや、狂矢ってそんなことばっか言ってるよな
「俺って信用されてない?」
「は?」
「だってさ、狂矢いつも同じようなこと聞いてくるし」
そう言うと笑われた。
「ばーか、俺は心配してんの。翔吾ってモテるからさ、他のやつに取られたら嫌じゃん。少しそこらへん鈍いし」
「何だそれ」
俺は狂矢の言ってることが可愛くて、多分顔は笑ってるだろ
「とりあえず翔吾は俺以外見んな!」
狂矢は横にいる俺に思いっきり抱きついてきた
少し反動で仰け反ってしまったが。
「はいはい」
そう言って宥める俺は・・・、母さんみたいだ。
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