華城学園高等部
11
『てめーら起きろ。退学にすっぞ!』
・・・無茶苦茶だろ。
狂矢がそう言うと倒れてたやつが全員バッと起き上がった
それほど退学が嫌なんだ・・・
『ではこれで入学式は終了いたしますので、新入生は各教室に戻ってください』
市原会長は狂矢からマイクを受け取ると告げた。
体育館にいた生徒たちは全員退場していった
先生たちも生徒会のメンバーらしき人たちもだんだんいなくなって、俺たちだけになった。
「翔吾」
「ん?」
狂矢の呟いたような声がステージ上に響き渡る
「あんま笑うな」
「え」
何を言うかと思えば突然だ。
「お前が笑うとそこらへんのやつらがお前に惚れちまうからな」
また目を伏せた
「なんだ、狂矢ヤキモチしてんの?」
「ばーか、お前といると一日中してねーといけなくなってんだよ!」
何か、こいつといると俺やっぱ・・・
「変だな・・」
「は?」
「狂矢といると俺変になるってーの」
そう言って俺は狂矢を抱きしめた
「ヤキモチしてる狂矢も可愛いから、大歓迎だぜ」
耳元で囁いてやると耳を真っ赤にさせた
「うっせ・・・//」
やっぱ俺って狂矢ベタ惚れだろ。
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