華城学園高等部
8
俺は上に上がらされた後、隣に来いと言われたので狂矢の隣に並んだ
『いいかてめぇら、よく聞け』
そう言った瞬間ざわめいていた体育館が静まり返る。
『こいつが今日から俺の皇紀だ』
ザワッ・・
狂矢は俺の肩に手を回しながら言った。
俺のほうが大きくて回しきれてないが・・・
・・・て、皇紀って何だ。
「何で香上様ー!!」
「僕だけのものだったのに!!」
「誰だよあいつ!」
「香上様よりデカいじゃん!」←
・・・
俺はそれを呆然と聞いていた
狂矢ってすごいやつなんだ・・・
『てめぇらうっせぇぞ!別に突っ込むほうは総師だろうと皇紀だろうといいだろーが!!』
最後に体育館中にキーンと響き渡った
結構大胆なこと言うな・・・狂矢。
「なぁ狂矢」
俺は狂矢だけに聞こえる小声で聞いた
「ん?」
「皇紀って何?」
俺がそう言うと狂矢はそうだった、みたいな顔をした
「皇紀ってのはな・・・まあ、俺の恋人?」
ニヤっと笑う狂矢は妖美だ。
「・・さんきゅ」
俺もニコっと笑ってやった
「あ、そーだ。この前渡された白いタイピンあんだろ?」
「ん?・・そんなもんあったな」
そう言って俺はポケットの中を探った
・・・あった。
「ん」
白いタイピンを狂矢に渡した
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