華城学園高等部
5
「そんな奴とよろしくすんな。腐るぞ」
狂矢が腕を組みながらいらついている
「腐るとかひでぇ!!」
「事実だろ。行こうぜ」
狂矢は山下をシカトすると、俺の腕をひっぱった
「どこに行くんだ?」
「寮だよ、寮の部屋。俺んとこな」
そう言うと狂矢は寮管室を出た
扉の向こう側で山下がどうしていたかは知らない。振り返ってないから、というか視界に入れねぇから
そのまま俺らは何にも喋ることなく寮のエレベーターに乗り込んだ。
「翔吾」
「ん?」
エレベーターに乗り込んだ俺は、狂矢に名前を呼ばれて向き直った
「俺以外に名前で呼ばせんな」
「え、なんで?」
俺は今かなり唖然な顔になってるだろう。
「俺の名前を呼ばせんのはお前だけ。だからお前の名前を呼ぶのも俺だけだろ?」
・・・・俺様発言。
でもこんなところが可愛いと思う。
「クス、そうだな」
俺が笑うと狂矢も笑い返してくれた。
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