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NO.1











俺たちの両親が死んだのは雪の降り積もる寒い日だった。




雪が透明にみえて
すごくきれいで‥


見惚れていたのを覚えてる。



場所は出掛け先のバンガローだった。



綺麗な景色にずっとひたっていたくて‥
父さんと母さんのすすめで俺たちは近くの湖を一時間ほど見に行ってきた。





はしゃいでた。あまりにも‥綺麗だったから





父さんたちにも見せてやろう。俺たちはわくわくしながらバンガローへ帰った。

















帰ってきたら‥‥
















バンガローは燃えていた。



























『‥父さん‥?』



























真っ赤に包まれたバンガローをみて、呆然と立ち尽くす俺を横に‥龍にいが急いで消防を呼んだ。



























“あぁ‥雪景色に浮かぶ炎って‥‥こんなにも


















綺麗なんだな‥”





















30分ほどして到着した消防隊が消化活動を行なったあと




すぐに大人二人と思われる死体は焼けただれて見つかった。


























どれだけそうしていたかわからない‥



ただ俺は原形がわからなくなった焼けた肉片と








焼け落ちたバンガローのにおいをただ感じていた。



































『‥父さぁぁぁぁん!!!』
































雪の深い山奥で



















借金を苦にしての



























自殺だった。








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