先生≠彼【完】
♯6
絶頂に達してぐったりとベッドに沈み込んだあたしを、けいちゃんは膝に抱きかかえた。
「ちーほ、しっかりして」
「けいちゃん…」
「もう、限界?」
けいちゃんはにっこり笑って、あたしにそう聞く。あ、そうだ、あたし、また自分だけイっちゃった。
ここで終わっちゃったらこの間とおんなじだよね。いや、ダメだ。今日はあたし、オトナの階段上るんだから。
「い、いえ、まだガンバレます」
けいちゃんにしなだれかかってた身体を起こして、背筋を伸ばして言うと、けいちゃんはぶっと吹き出した。
「千帆、ホント面白すぎる。全裸でそんな真面目に言われても」
「脱がしたの、けいちゃんじゃんっ」
「じゃ、せっかく買ってきたし、試してみる?」
そう言ってけいちゃんはベッドサイドのテーブルから箱を取り出す。ベッドのフットライトだけがついた薄暗い部屋の中で、けいちゃんはごそごそと何かをいじりだす。0.02とかいう意味深な数字が表記されてる箱はつまり、初めて見たけどアレ、かなあ。
けいちゃんが常備してない、って豪語してたやつ。
「見てもいい?」
「どうぞ」
箱の中のひとつをけいちゃんはあたしに投げる。薄ピンク色のそれは、小さく輪っか状にたたまれてる。これがこんな風に伸びるんだ…と思わず、けいちゃんが装着してるのと見比べてたら、おでこ小突かれる。
「こっちは見なくていいから」
「え、だって気になる…」
「千帆のえっち。これも回収」
と、けいちゃんはあたしの手にあったそれを再び箱の中に戻す。
「あ…」
「千帆には必要ないでしょ? 俺が持ってれば事足りるんだから」
独占欲のカタマリなことを言って、けいちゃんは再びあたしの身体を押し倒す。上から覆いかぶさるようにキスされると、一度は過ぎ去ったはずの興奮がまた蘇ってきた。
けいちゃんの舌があたしのあそこを舐りだすと、壊れた水道みたいにあとからあとから蜜が溢れだす。
「け、いちゃん、も…っ、だめぇ」
足をばたつかせたくても、M字に開いた太腿をけいちゃんはしっかりと抑えつける。気持ちいい、良すぎてヤバイ。あ、またイッちゃいそう…と思った瞬間、けいちゃんはあたしから離れた。
「イキそうだった? ごめんね、千帆。挿れていい?」
「…う、うん」
けいちゃんはゆっくりとあたしのあそこに、けいちゃんのものをあてがった。
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