反逆アリス 1 誤算だった。 っていうのもあれだ。 実は一番の問題児ってある意味風魔だったんじゃないか、と思う。 思い起こせば数時間前、風魔と慶次を連れてデパートに買い物に来た。 いろんなものに目移りしてふらふらする慶次を脅しつつ、風魔を見れば数メートル後ろをつかず離れず着いて来ている。 だから安心してたんだけどなぁ。 「彩柊彩柊、どうすんだい?」 「煩いなぁ、知るかそんなの。」 気が付いたら逸れてた、なんてびっくりだよ。 いても気配無いから気付かなかったしさ。 「とりあえず今来た所を辿ってみよう。」 これが慶次だったら問答無用で置いて帰ったけど、風魔だから。 僕の愛用キャラ(他に元親・小十郎)の一人だったから。 ていうかなんでこのメンバーの中に小十郎いないんだよ! 「気のせいかもしれないけど、何か酷い事考えてないかい?」 「安心して、気のせいじゃないから。」 あぁ、こんな事なら風魔も側に置いとけばよかったかな、なんて考えながら2階の雑貨コーナー付近で風魔を発見。 えーと、数名のギャル系のお姉様に囲まれてどうしようも無いって表情をしてた。多分。 武器全部没収してるし、持ってたとしても出しちゃ駄目って何度も念を押したからね。 兄貴がいかにもな草食系ファッション着せたのが悪かったんだ。 ごめん風魔、後で兄貴殺す。 ・・・それにしても。 [Next#] |