反逆アリス
3
という訳で、なりーの要望に応えて、スイーツバイキング(昼限定)にやって来た。
こういうのって一番高いの選んどけばだいたい元取れるよね。
「ていうか毒味しなくてよかったの?旅行ん時は凄い警戒してたじゃん。」
「貴様は・・・。」
「ん?」
「なんでもないわ。今更警戒するのも馬鹿らしくなっただけだ。」
「あ、そう?」
何を言いかけたのかは分からないけど、なりーがそう言うならそういう事で良いと思う。
「とりあえず一人5個は食べないとお金がもったいない。」
「貧乏臭いぞ彩柊。」
「一般市民と城主の感覚を一緒にするな。なりーも風魔も元を取って。やけ食いしてしまえ。」
僕は原価高いのしか食べてないから既に普通に食べたら倍以上かかるくらいだけどさ。
「チョコムースおいしい。」
「・・・・・・。」
「何、僕の食欲に引いたの?良いでしょたまには。」
甘いものは別腹なんだよ。
女子高生みたいな事言うなって?
そういう統計が出てるんだから仕方ないんだよ。
「抹茶ロールも食べたい。」
「貴様、その体のどこにそんな量が入るのだ。」
「その言葉、そっくりそのまま返すよなりー。」
「・・・。」
風魔も黙々と結構食べてるし。
バイキングじゃなかったら完璧に破産してるよね、これ。
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