反逆アリス 1 それからしばらくして、迷彩君達が帰って来た。 どうやらこの二人は俺の言うことを信じてくれるらしい。 「そりゃこの目で見ちゃったからねー・・・。」 「・・・・・・。」 「うん、まぁ落ち込むなって。」 迷彩君ががっくりうなだれてる横で、赤髪の子(多分俺のが年上)は無表情を貫いている。 「・・・あのさ。」 「何?」 「俺様達どうしよう。どうやって生きたら良い?あんたなら分かるでしょ。」 若干圧力掛けられて引いたけど、そうだよな。 こんなコンクリートジャングルでこの戦国時代の方々が生きていけるとは思えない。 一部を除いて。 「そこの銀髪のお兄さん!テレビを分解しようとするな!!」 この人ならすぐ適応しそうだ。 「そっちは喧嘩しない!家壊したら殺すぞ!!」 ていうか俺が彩柊に殺される。 父さんの大事な遺産なんだから。 「えーと、じゃあ家住む?無駄に広いし、暴れないなら俺はそれでも良いし。」 「良いの?悪いねぇ。」 瞬間、よっしゃ!と言いそうな顔をした迷彩君。 やっぱり策士か! 「ありがとー御影ちゃん!!」 「あははは・・・。」 ちゃん付けって癖なのかな。 なんか居心地悪いぞ・・・。 「・・・・・・。」 「ん?そんなに畏まらなくて良いから。」 赤髪君が深々と頭を下げる。 「さて、後そこで光合成してる人と喧嘩してる人達と・・・、猿まわししてる人。こっち来い。」 何この集団。俺大丈夫? [Next#] |