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反逆アリス


「佐助君はキッチン・・・炊事場?で使ったから分かると思うけど、
こっちを捻ればお湯、こっちは水が出る。」
「うん。」

「この容器に入ってるのは、二つ共髪を洗う液。青いのを流してから水色で髪質を整えるんだけど・・・、小太郎君ちょっと前来て。」

見て体感して貰った方が早いかと思い、小太郎君を目の前で後ろ向きに正座させる。
・・・綺麗な背筋。

「御影ちゃーん?真面目に教えてくれないとそろそろ怒るよ?」
「小太郎君、目閉じてじっとしててねー。」

シャンプーを手に取って泡立て、小太郎君の髪を洗う。
一瞬ビクッとしたのは可愛かったけどこれ以上変な事考えたら佐助君に殺されそうだから押し止まった。

「全体的に洗ったら泡を流して、こっちのを軽く付けて流して終わり。」

リンスを流し終えた途端、物凄い勢いで浴室の隅っこに逃げられたけど、悲しくなんて無いんだからな・・・。

「気を取り直して佐助君!」
「あ、見よう見真似でやったから大丈夫ー。」

すっかり警戒されてしまった。

「・・・・・・次、体洗おうか。この白い容器ね。」
「なんで落ち込んでんのさ。」

「佐助君、背中流してあげる。」
「変な真似したら張っ倒すよ。」

しない自信がないって一瞬でも思った自分が怖い。
ほら、前科があるから。

「背中だけ、ね?」

言いつつ泡立ったボディソープの付いたタオルを押し当てると、ぎゃあだかひゃあだかわからない声を上げる。


「なんか、ぬるぬるして気持ち悪いんだけど・・・。」
「そのうち慣れるよ。」

耐えろ、俺の理性・・・!
べつに危ない事してる訳じゃないんだ、これはただのスキンシップなんだ!

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