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反逆アリス


洋服店の前で、何となく思った。

ぶっちゃけ俺がデザインして作った方がみんなの好みに合わせられるし安上がりじゃね?と。
主に後者の理由。

・・・本当今更だよ俺の馬鹿。
何の為にファッションデザイナーなんてやってんだよ。

「おーい、御影ー。」
「御影ちゃーん?どしたのー?」
「ん、あぁごめん。・・・やっぱり手芸店で布買って帰ろう。」

二人の頭にクエスチョンマークが浮かぶ。
今更なんだって事ですよねごめんなさい!!

「えーと・・・、どうせだから俺が作ろうかと思ってさ。」
「御影ちゃんが?作るの?この複雑な形してる奴!」

「まぁ、それ作るの仕事にしてるからさ。」

その仕事してるのが日常過ぎて忘れてたなんて言えないけど。

「みんなが良いならだけど、俺はその方が助かるかな。」

金銭的に、という言葉はなんとか飲み込んだ。
ケチだと思われたくないしな。

「俺様は、御影ちゃんの作った衣装、着てみたいかなー。」
「俺も同じだ。かっけぇの作ってくれよ!」

「あ、はい。了解しました。」

良い子だ!この子達とっても良い子だ!見習え彩柊!
二人が俺の案に乗ってくれたからそういう事で、少し離れた所にある手芸店に向かった。

彩柊ごめん、恐らくあと二時間は帰りません。
職業病につき布地の吟味がかなり掛かりそうです。


続く

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あきゅろす。
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