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反逆アリス



10時近くになってやっと夕食。
皆さんスプーンが使えないらしいから箸でカレーを食べる事になった。

なんてシュールな光景なんだろうね。


「か、辛いでごさるー!」
「あっちぃ!」

幸村君と元親君はあまり得意じゃない味らしい。泣きそう。

「なんなのだ、この泥のような刺激物は。」

「あー、カレーっていう異国の食べ物だよ。辛くて熱いのが美味いんだ。」
「ていうか黙って食べろ。」


うーん、こんな賑やかな食卓なんて何年振りだろう。
両親が事故で亡くなってから、ずっと彩柊と二人きりだったからなぁ・・・。


「さて、食い終わったら寝床の準備だ!部屋は大量にあるから好きな所使ってくれて良いよ。」

「でも奥の方は掃除してないから汚いと思うよ。」
「・・・なるべく手前のを使ってくれ!」

家には洋室が12部屋と和室が20部屋あると生前に父さんが言っていた気がする。
数えた事無いから定かじゃないけど、無駄に広い事は確かだ。

「むしろ御影ちゃんと寝たいんだけど。」

目元が怖いです。寝てる間に殺されそうだよ佐助君。見張り?

「Honeyは俺と寝るだろ?まぁ、寝かせねぇがな!」
「政宗殿、破廉恥でござる!!」


「え、何これ突っ込む所?」


ていうかはにーよりだーりんが良いな、俺。

そういう問題じゃないって?
ほっとけ!

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