反逆アリス
2
10時近くになってやっと夕食。
皆さんスプーンが使えないらしいから箸でカレーを食べる事になった。
なんてシュールな光景なんだろうね。
「か、辛いでごさるー!」
「あっちぃ!」
幸村君と元親君はあまり得意じゃない味らしい。泣きそう。
「なんなのだ、この泥のような刺激物は。」
「あー、カレーっていう異国の食べ物だよ。辛くて熱いのが美味いんだ。」
「ていうか黙って食べろ。」
うーん、こんな賑やかな食卓なんて何年振りだろう。
両親が事故で亡くなってから、ずっと彩柊と二人きりだったからなぁ・・・。
「さて、食い終わったら寝床の準備だ!部屋は大量にあるから好きな所使ってくれて良いよ。」
「でも奥の方は掃除してないから汚いと思うよ。」
「・・・なるべく手前のを使ってくれ!」
家には洋室が12部屋と和室が20部屋あると生前に父さんが言っていた気がする。
数えた事無いから定かじゃないけど、無駄に広い事は確かだ。
「むしろ御影ちゃんと寝たいんだけど。」
目元が怖いです。寝てる間に殺されそうだよ佐助君。見張り?
「Honeyは俺と寝るだろ?まぁ、寝かせねぇがな!」
「政宗殿、破廉恥でござる!!」
「え、何これ突っ込む所?」
ていうかはにーよりだーりんが良いな、俺。
そういう問題じゃないって?
ほっとけ!
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